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とある魔法使いの娘の呟き 054
…久しぶりの投稿。
読んでくれる方がいてくれるか…
「「「…」」」
目の前の光景が信じられず、未だに唸っている皇子を除く、皆声を無くしています。
小規模な光の発光現象の後、私たちの目の前には、ブカブカの父の服を被った釣り目の少年が立っています。
「ふぇ…ふぇええええええ」
「「「?!!」」」
光の中から現れたと思われる彼は、集まった視線が怖かったのか、立ったまま顔を歪ませ泣き始めました。
「え、え?」
あれは父ですよね?あの山賊が顔の熊ですよね?
私の頭の中は、もうパニックです。
「落ち着きなさい!クマ先生が余計に怖がってしまいます」
混乱している私の肩を王女様が叩いてきた。
「あっ」
そうだ。今は現状の確認をしなくちゃならない。落ち付け、私!!
「はい。もう怖くないですよ」
まだ若干の混乱をしている私を余所に、王女様は小さくなった父を自らの腕の中に抱くと、背中をポンポンと優しく叩いて、あやし始めた。
それはまるで、大事な宝物を包むかのように…




