50/116
とある魔法使いの娘の呟き 050
皆一様に、動くことなく飛び立った光の方を見ている。
「「「…」」」
生徒会室の中は、沈黙。
どうやら、攻撃魔法などのトラップではなかったようだけれどもあれはなんだったのか?
「い、生きてますね?」
「ええ…ありがとう。もう大丈夫よ」
私の後ろにいた書記の男子が呟きに答えた私は、私に抱き着く使い魔にお礼を言いながらその背中を撫でる。
「あれは、信号?」
小父様がそうつぶやく。
信号ですか?それとドラゴン・モストというのは確か、この大陸では、あまり見ることのできない竜種が使うという言語だったと記憶しているが…
そこに、コンコンと扉を叩く音。
「「「!?」」」
皆の身体を硬直させながらも、視線を扉に向ける。
そして、キィと木の軋む音を立てながらゆっくりと開かれる扉。




