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とある魔法使いの娘の呟き 044
生徒会室にいた皇子以外の生徒たちも私の言葉を理解したのか、緊張した面持ちで、小父様を見る。
「ん?ああ、君の考えてるようなことではないよ。あくまで個人的な用事があったから先にね」
私たちの勘違いに気づいた小父様は、緊張を和ませるような優しい口調で答えてくれた。
「使節団は、後から来るから大丈夫。それに、こちらの国王には、挨拶は済ませてきているから」
そう微笑むと、役員の女子生徒が蕩けてる。どこぞの残念皇子とは格が違う反応だ。
それもそのはず、こちらは似非でなく、本物の魔性の美貌の持ち主で、父とパーティーを組んでいた頃は、両手の指では足りないほどの女性と同時に付き合っていたというツワモノなのだから。




