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とある魔法使いの娘の呟き 037
「|Il peut être impressionné!《彼のものを吹き飛ばせ!》」
咄嗟に反応してしまった私は、問答無用で暴漢用の風魔法を詠唱。
飛び掛かって来た緑色の物体は、上・下の順番に襲ってくる突風により宙に打ち上げられては床に何度も叩きつけられる。
呪文は同じであるが、発動する内容は、術者のイメージが反映される。ある意味こちらが、いつも父への折檻に使っている風魔法の完成形であり、いつもは手加減をしているのだ。
何度めの叩きつけか、それがカエルだと気づくと見覚えのある魔法陣が緑色に浮かび上がる。そして、カップが割れるような音と共にその魔法陣が砕け散ると、カエルから緑色に弾けるように発光した。
思わず手で、目を覆い直視を避けたつもりでしたが、避けきれず光が鎮まっても、視界がまだ緑色がかっています。
「あ」
私の後ろに隠れていたので、光を直視しなかっただろう王女様から声が漏れ聞こえてくる。
「「きゃあああああああああ」」
誰の声ともわからない悲鳴が耳を叩きます。ようやく見えるようになった視界には、仰向けの全裸の男が倒れています。ご丁寧に足裏をコチラに向けて…
行方知れずになっていた帝国の皇子様が、ボロボロになっていた。
「…小さ」
思わずそんな言葉が出てしまった。




