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とある魔法使いの娘の呟き 031
「…」
目を開けると白い漆喰の天井が目に入る。
自分の家の天井はすべて木なので、自分の部屋ではないのだろう。
「お目覚めですか、お嬢様?」
「…」
まだ眠気の抜けない意識の中、声のする方に顔を向けると、いつも無表情な使い魔の娘が申し訳なさそうな表情を浮かべている。
「もう、大丈夫」
そう言いって、私は上半身を起こそうとすると、彼女が脇から支えてくれる。
「ありがとう」
彼女にお礼を言うと、私は周りを見渡す。
どうやらかなり寝込んでいたようで、寝かされていた養護室のベットには、夕陽の差し込んでいる。
ふと、横のベットを見ると王女様が静かに寝息を立てていた。
「お嬢様が、気を失われたのと同じように倒れられまして、今はお休みになっています」
「…そう」
自分のことでいっぱいだったところで、私が暴走してしまいストレスを掛けてしまったかもしれない。
「お目覚めですか?」




