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とある魔法使いの娘の呟き 027

 父を納屋に吊るした翌日の昼休み。


 キャンディーの捜索を使い魔のメイドに任せた私のところに思わぬ知らせが届いた。


「皇子が行方不明?」


「はい、なんでも朝から姿が見えないとか」


 彼は、一つ年下の書記で、噂好きの血が騒ぐのか少し興奮してる。


「…そう言えば、今日は一度もいらっしゃってませんね」


 私の横で、サンドイッチを片手に侍女に相槌を求める王女。私以外が居るためか少し猫を被っているが、その顔色は芳しくない。


 お昼休みも半分を過ぎた頃なのに、未だ一つも食べていない。これは、精神的にも辛いのかもしれない。


 毎日のように、現れていた皇子が現れなかった。


 諦めたのか…と、普通なら喜ぶべきなのだろうけど…


 どうにも腑に落ちない。そして、噂になるということも気になる。


「帝国の皇子が行方不明が、こんなに早く噂になるのかしら…」


「それなんですが、皇子のお付きの方が朝から探し


 「こちらに生徒会長はおいでか!?」


てた…」


 書記の彼が、言い終わる前に勢いよく開かれた扉から、皇子の従者が飛び込んできた。

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