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とある魔法使いの娘の呟き 024
またもや父が、私の部屋の扉をノックなしで突入してきたので、例によって例の如く母直伝の風魔法で迎撃。
いつも思うのだが、私が着替え中だったりしたらどうするのだろうか?まさか、王女への思いが、ねじ曲がり見境がなくなったのか、と馬鹿なことを考えている戸口に人の気配が現れる。
「お嬢様。如何致しますか?」
使い魔の少女が、伸びている父に目を遣りながら、私に聞いてくる。
私もうつ伏せで伸びている熊を見、また面倒事か。なので、この後の行動は…
「いつもの通りに居間へお願い」
「はい、お嬢様。今日はピルチが手に入りましたので、ピルチティーは如何ですか」
ピルチの甘い果肉をそのまま食べるのも美味しいけれど、フレーバーティーとしてもとても美味しいのだ。
「それは、楽しみね」
「では、お先に失礼致します。お嬢様」
そう言い残し父を引きずる彼女を見ながら、ついでに寝間着に着替えてしまおうかと思ったのだが、面倒事が片付いてからだと思い、部屋を後にする。




