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とある魔法使いの娘の呟き 022
「まだ居たのですか?」
…思わず口から出てしまった。
「「…」」
皇子を含め、静かに控えていた彼の従者も驚いたように私を見てきます。
言ってしまった私が言うのもどうかと思うが、少し酷い言い方かも…
「失礼しました。ただ、ここは皆が使用する食堂なのですから、他の生徒の迷惑を考えてください」
「…俺を誰と思っている」
返ってきた言葉は、とても攻撃的なモノ…ん、ケンカを売られたと思ったのか、目が座っている。
「帝国の皇子様ですね」
まあ、勘違いなので、簡素に答えて、相手の出方を待ちしましょうか。
「そうだ。帝国の皇子だ。それに逆らうということが
「しかし、ここは王国の学院。そして、貴方は一生徒でしかありません」
…」
声を荒げるので、思わず正論をぶつけて黙らせてしまった。
さて、お昼の時間もそう残っていないので、さっさっと終わらせますか。
「加えて言わせていただければ、私は全生徒の代表であり、多くの生徒たちに迷惑を掛けている生徒に声を掛けることに何か問題がありますか?」
それを聞いた皇子は、遠巻きにコチラを見ている生徒たちに気付いたようです。
「…チッ」
彼は舌打ちをし、私を一睨みしてから、足早に食堂を出ていきます。




