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とある魔法使いの娘の呟き 021

『そろそろ、周りのことを考えて、二人とも』


「!?」


 躊躇なく王女様に話しかけた私に驚いた皇子は、息を呑みマジマジと私を見てくるが、無視。


『あら、生徒会長様』


 悪戯が成功した子供のような笑顔で、話し掛けてくる王女。


 話の内容は、私たちしかわからないけれど、人前でその表情はどうかと思う…


『あら、じゃないわ。騒ぎになっているのよ。少しは考えて、王女様』


 そう言う私もこの皇子様に思うところがあるので、強く二人を責めるつもりもない。


『は~い』


『…』


 どこか嬉しそうな王女様と残念そうな父、そして一言も話さない王女様の侍女は、食べ終えたトレイを持ち、返却口へと歩いて行った。


 学院内では、王女であっても自分のことは自分ですることとなっているが、身分が身分なので、護身術を身に付けた侍女が常に控えている。


「はぁ、まったく」


 あの侍女さんは、幼少の頃から知っているが、未だに何を考えているのか、わからん。


「おい、お前ら!」


 あら、まだ居たんですか?

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