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とある魔法使いの娘の呟き 019
『“ダイフク”でしたか?とても美味しかったです。先生』
『お口に合ったのなら嬉しい限りです』
先日の“ダイフク”の味を思い出したのか幸せそうな笑顔を浮かべる王女と、その愛らしい表情を浮かべる彼女を見て厳つい顔を緩ませながら話す父。
『ええ、母も先日頂いていた緑茶との相性が良いと、とても喜んでおりました』
『そうでしたか…では、緑茶がまた入りましたらお持ち致します。もちろんお菓子もお付けして』
『もう、先生まで…私、そこまで食い意地を張っているつもりはありません』
とてもにこやかな笑顔をしながら王女に対して悪戯っぽく言う父と、頬をを膨らませながらどこか嬉しそうな王女。
はて何でしょう、学院の食堂とは思えないこの砂糖をそのまま食べたような甘ったるいこの雰囲気は…




