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とある魔法使いの娘の呟き 018
昼食のために来た食堂の入口が人で溢れている。
今日の“おまかせ定食”は何かと楽しみにしていたのに、この混雑では入れやしない。
「何事?」
思わず低い声が漏れてしまった。
それを聞いた生徒が、驚いたようにコチラを振り向き、さらに驚くといった器用なことをしています。
「何かあったのですか?」
その態度を問い質したいのはやまやまだが、状況確認を優先。
…決して、お腹が空いて機嫌が悪いわけではない。
「会長、実は…」
恐る恐る私を“会長”と呼ぶ生徒会の会計勤める男子生徒が、視線を食堂の方へと向ける。
私も釣られるように目を遣ると、何てことでしょう!熊と王女様が楽しく食事をしている横で、皇子様が黒い何かをまき散らしています。




