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とある魔法使いの娘の呟き 017
「俺は、王女を呼べと言ったが、こんな女を呼べとは一言も言っておらんぞ!」
講堂の帰りに学院長室に呼ばれたので行ってみれば、ソファーの上でふんぞり返っている金髪碧眼の皇子にこんな女と言われてしまった。
「殿下。王女様は、ご気分が優れないとのことd
「何!?では、見舞いに行かなければ!」
…」
学院長が、言い終える前に立ち上がった皇子は、私の後ろにある扉を力任せに開けるとお付きの従者をおいてきぼりにして飛び出して行く。
しかし、従者は慌てることなく、開け放たれた扉を潜ると、こちらに頭を下げてから、静かに扉を閉めた。慣れている…
理解の追いつかない私は、言いかけた口のまま止まっている学院長に声を掛けます。
「…先生」
「…すまぬ。無駄足を踏ませたみたいじゃ。気にせず、教室に戻りなさい」
正気に戻ったのか、二度ほど瞬きをすると、疲れたようにそう口にされた。
結局、私は何のために呼ばれたのか?




