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とある魔法使いの娘の呟き 015
今日は、なぜか目の前に陛下がいる。
翌朝になっても帰りたがらない王女を父の作った“ワガシ”で宥め、城まで送り届け、やっと解放されたかと思えば陛下からの呼び出し。
それにしても、普段は威厳のある王なのに、こと娘のこととなると頼りなく感じるのは、男親の性なのか。
我が家の熊も然り、父親とは、なぜこうもダメダメになのか。
あと、お妃様と王女様も横でお茶してないで、どうにかしてください!
特に王女、あなたのことですよ!
そして、その“ダイフク”は私の分です!
慌てて、失われるところだった“ダイフク”を救出すると、王女様の隣に腰を落ち着かせる。
すぐさま、城のメイドが緑色のお茶を私の前に置いてくれました。
ああ、やっぱり“ダイフク”には、緑茶が合う。
ふと視線を感じるので、そちらを見ると王様が恨めしそうに私を見ています。
え、まだ話は終わってない…それなら我が家の熊をお貸ししましょうか?




