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とある魔法使いの娘の呟き 116
「あなた、それ以上はダメ。この義息子も皆ももたないわ」
放たれていた威圧がお婆様の声とともに弱まり、お爺様に抱かれた父を見ると胸に顔を埋め震えていた。
「ああ、ごめんごめん。怖かったかい?ごめんね」
幼い父の背を優しく叩きあやすお爺様。その雰囲気に部屋の空気が和らいでいき、幼い父はそのまま寝てしまった。
ふうっと、何ともなく吐息が漏れる。
…”母が殺された”
その言葉にひどく納得している自分と取り乱されることなく受け入れている自分が親不孝ではないかとおもってしまう。
出鱈目な魔力を持つお爺様や曾お婆様。そしてその一族であり、統龍様の弟子である母がどれだけの実力者だったのか…
あれ?でも、なぜ”殺された”なのか?
力を得るためには、一族に入る必要で…




