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とある魔法使いの娘の呟き 100
「落ち着いた?」
そう言った曾お婆様と女性陣が優しく私に微笑みかけてくれる。
「…はい」
私は、全身から力が抜け、ソファに沈み込むように座る。あとから襲ってくる気恥かしさに、穴があったら入りたい気持ちでいっぱいになる。
「さて、この曾孫も落ち着いたみたいね。さてと、この曾孫が言う通り、過去の出来事を変えたとしても、私たちの今が変わることはないわ」
皆の視線が曾お婆様に集まる。
「そして、『婚礼の儀』の術式を壊すことは、私にはできない。ということは…」
「うぐ」
誰かしらの唾を呑む音が聞こえるほどの静寂と緊張が食堂を支配する。
「『婚礼の儀』の発動しか残ってないってことよ!!」
そう高らかに宣言される曾お婆様。




