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F!くえすとっ!  作者: あひる亭桃羽
〜そして、鮮血へ〜
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そして、鮮血へ18

そこは地下牢だった。

しかし、アタシ達が閉じ込められた地下牢とは違う。

牢の中には繋がれたままの白骨死体。

床には何人分かもわからない骨。

血の匂いにむせかえりそうになる。

見た事も無い器具もあるが、どれも血に濡れている所を見ると拷問だったりに使われたのだろうか。


この地下牢の奥に、異様な物があった。

棺桶だ。

蓋がピッタリとしまっている。

何故、こんな物がここに?

場違いも甚だしい。

棺桶は一つ。

ここにある遺体にはまったく足りない数だ。

サグアやシュウド、イパスルやスキュラは地下牢の中を調べている。

しかし不審な所はなさそうだ。

アタシはもう一度棺桶に目を向けた。


ん?

蓋がズレてる?


さっきまでしまってたと思ったけど…

アタシは剣を構え、ゆっくり棺桶に近づく。

その間にも、棺桶の蓋はゆっくり動いていた。

間違いない。

何かいる。

アタシがみんなにサインを送ると、みんなは棺桶に注目し身構えた。

シュウドは素早くアタシの横にきた。

その目が先手必勝だと訴えてくる。

アタシが軽くうなづくと、シュウドは棺桶の蓋を蹴り飛ばした。


「勝手に我が館に侵入しておいて手荒な事だ」


棺桶の中から現れたのは、銀髪をした美形の男。

さも迷惑そうな表情をしながら、口元は笑っている。

「我が名はペンシーバニー。お前らも我が糧になりに来たのか?」

ペンシーバニー?

じゃあこの男が…。

「言ってっ事がわかんねーんだけどな?!」

シュウドは言い終わるか終わらないかのうちに攻撃をしかけた。

まずは右回し蹴り。

ペンシーバニーは片手でそれを受ける。

続けてシュウドは突きと蹴りの連撃を繰り出した。

しかしそのどれもペンシーバニーには当たらない。

退屈そうな表情のペンシーバニーは、一つ一つの攻撃を上手くガードした。

「まぁそうだな。やはり先に男、メインが女だな」

「なにブツクサ言ってやがる!!」

シュウドの鋭い蹴りがペンシーバニーの頭部を襲う。

ペンシーバニーは最小限の動きでその蹴りをかわすと、カウンターでシュウドの顔を殴り、続けて腹に拳をめり込ませる。

「がはっ!」

シュウドは後ろにステップを踏み間合いを取ろうとするが、その動いた分ペンシーバニーは追い、オマケとばかりにシュウドを殴り倒した。

「なかなかやるじゃないか人間。最近ここにくる奴らはつまらなかった。あまりにつまらぬから少しはマシになるように力を与えてやったわ。我が城を守れるようにな」

「成る程な。あの二人の化物っぷりは、お前の仕業だったのか」

サグアが合点がいったとばかりに口を開く。

「貴様にも力を与えてやろうか?男の血はあまり好みでは無いのでな」

ペンシーバニーはサグアに目を向けながら言う。

「残念だが、間に合っている」

サグアは自身の両手に魔力を纏わせる。

ペンシーバニーは愉快そうに笑う。

二人が動いたのはほぼ同時だった。

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