そして、鮮血へ14
アタシはみんなにアイコンタクトをすると、ドアノブに手をかける。
その間も、中では幼児のような声が聞こえている。
アタシはドアを一気に開けた。
中にいたのは何体もの人形達。
おかしいな。
たしかに声がしたんだけど。
アタシは部屋を見回すが人間の姿は見当たらない。
おねーちゃん達、あそぼ?
不意に耳元で声がした。
「ルンミイ!!」
シュウドがアタシの肩から何かを弾き飛ばした。
床をみると衝撃でバラバラになった人形。
ひどい。
お友達になにするの?
人形達の顔が憤怒の表情に変わり、口々にしゃべり出す。
「な、なんだこれ?」
シュウドは身構えながら言う。
と、人形の一体が
「オマエラモオトモダチトオナジメニアワセテヤル」
と低い声で言った。
可愛らしい女の子の姿をした人形だが、まったくイメージの違う声。
アタシは背筋がゾクッとする。
人形達が、その声を合図に動き出したのだ。
一体の人形がシュウドに飛びかかる。
シュウドはその人形をよけもせず、蹴り壊す。
人形はバラバラになって地面に落ちた。
半分割れた頭は狂ったような笑い声を上げている。
恐い。
一体どうなってるの?
人形は次々に襲いかかって来る。
シュウドは襲いくる人形に蹴りを、アタシは剣を振ったが後から後からキリが無い。
流石に、アタシもシュウドも疲れてきた。
しかし、人形は次から次へと襲いかかって来る。
いったい何体の人形がいるの?
床には壊れた沢山の壊れた人形が落ちている。
サグアが魔法を唱えた。
炎の束が人形達を燃やしだす。
焼け焦げ、奇声を上げながらのたうちまわる人形達。
その中で、一体だけ無傷な人形がいた。
その人形はケラケラ笑うと腕を降り、炎の束をかき消した。
「ヨクモオトモダチニヒドイコトヲシテクレタネ?」
人形はサグアを睨む。
「キミタチハシヌシカナイヨ」
人形はもう一度ケラケラ笑うとサグアに飛びかかってきた。
サグアは素早く拳に魔力を纏わせると人形を迎え撃つ。
しかし、ピョンピョン身軽に動く人形にサグアの攻撃は当たらない。
「コッチダヨ」
人形はサグアの攻撃をよけながら、的確にサグアに攻撃を加えていく。
「サグア!!」
シュウドが横から人形を蹴り飛ばし壁に叩きつける。
人形は頭が割れ、左腕が折れて落ちた。
「キミハヒキョウダネ?」
人形はシュウドを人差し指で指差した。
同時に、細い光が発せられシュウドの右腿を貫く。
「がっ!」
貫かれた腿から血が溢れている。
あの人形、魔法が使える?
「コレデシバラクジマンノケリハダセナイネ?」
人形は犯しそうに笑った。




