悪霊の鏡17
「おぉルンミイ、目覚めたか!」
ローマン王は顔をほころばせながら言った。
「ローマン王は、毎日ルンミイさんの様子を見にきてくださったんですよ」
イパスルが言う。
な、なんだって!?
恐れ多すぎる…ッ!
アタシはベッドから起き上がった。
ずっと寝ていたせいか身体中が痛い。
いや違うな。
これは…筋肉痛だ。
やっぱり法術で無理矢理身体能力をあげる代償は大きいのね。
玉座の間。
戦闘の痕跡は残っているが、かなり綺麗になっている。
「ルンミイ、そしてシュウド、サグア、イパスル、スキュラ、改めて礼を言う。王都ローマンを救ってくれてありがとう」
ローマン王の言葉と共に、玉座の間にいる衛兵や大臣などが一斉に頭を下げた。
なんか照れる。
それから、大宴会になった。
都の人々も入れ替わり立ち替わり来るし、ヒポ達の姿もあった。
「ルンミイさん達なら何とかなるって信じてました!」
アタシはヒポと握手をし、横にいたヒポルに鏡を渡した。
ヒポルは笑顔でうなずき、鏡を受け取る。
この鏡のおかげで王都が救われたんだ。
これからも大切に祀ってもらいたい。
シュウドが酔っ払って近くの女の子に声をかけて、はたかれた。
それを見て、アタシ達は大声で笑う。
うん。
やっぱり、笑えるのが一番よね。
平和が一番。
ローマン王が戻ったからには、また元の素敵な王都ローマンに戻るだろう。
大宴会は朝まで続いた。
アタシ達の出発の日。
そこにはローマン王はじめ王都の方々やヒポ達も見送りにきてくれた。
みんなそれぞれ握手を交わし、別れを惜しむ。
「ルンミイ、これを持って行きなさい」
ローマン王が革袋をアタシに渡す。
中を見ると、金貨が入っていた。
ビックリしてローマン王を見ると、
「こんなものじゃ、まだまだ足りない。また王都ローマンに立ち寄ってくれ」
と、ローマン王は優しく微笑んだ。
アタシ達は大歓声に送られ、ローマンから旅立つ。
次は何が待っているのか。
わくわくする。
アタシ達の姿が見えなくなるまで、大歓声は止まなかった。




