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F!くえすとっ!  作者: あひる亭桃羽
悪霊の鏡
32/55

悪霊の鏡15

スキュラの言葉にアタシは耳を向ける。

「私の使える聖法の一つに、身体能力を爆発的に上げるものがあります。ただし効果は持って十秒。それが切れたら疲れからしばらく動けません」


ミノタウロスはアタシ達を舐めている。

そこで、身体能力を上げた状態で攻撃をしかけようと。

ただし、一回で決められなかったら死を意味するって事か。


一か八か…やるしかない!


「サグア!!!!」

サグアはアタシの声にチラリとこちらを見ると、素早く呪文を唱えた。

炎の束がミノタウロスを襲う。

サグアはホント頭がいい。

アタシとスキュラの会話を聞いていなくても、アタシ達が何かしようとしていると判断したのだろう。

炎の束を両腕をクロスしてガードしたミノタウロスは、サグアに勢いよく向かっていく。

ミノタウロスが振った腕をかいくぐってよけると、サグアはミノタウロスの左腕を掴んで魔力を送る。


パァン


破裂音がしてミノタウロスの左腕が床に落ちた。

「ガァァァァァァ!!!!」

ミノタウロスの拳がサグアの顔面をとらえる。

更に蹴りが腹をとらえ、サグアは床に転がった。


サグアが時間を稼いでくれてる間に、スキュラはアタシに身体能力を上げる聖法をかけた。

身体が、信じられないくらい軽い。

力が抑えられないくらい溢れてくる。

ミノタウロスはさらにサグアに攻撃を加えている。

サグア、ありがとう。


「ミノタウロス!!!!」


アタシはもうミノタウロスの後ろに立っていた。

「!!!!」

ミノタウロスは心底信じられないという顔をする。

振り向きざまにアタシを殴ろうとした。

が、身体能力が上がっているアタシは軽々とよけ、ミノタウロスの首に剣を突き刺した。

「まさ…か…?」

アタシはミノタウロスの首から剣を引き抜いた。

赤い血が首から噴き出す。


コイツは罪もない人に惨い刑を強い、殺したんだ。


アタシはさらに剣を振りミノタウロスの首をはねた。

首を失った身体は地を吹き出しながら床に倒れた。

同時に、アタシも床にへたりこむ。

身体が鉛のように重い。

これが、スキュラが言ってた身体能力をあげる代償か。


…だめだ。意識が落ちそう。


アタシは何とかサグアに目を向ける。

イパスルが聖法をかけていた。

アタシにもあたたかい手が触れる。

スキュラだ。

うん、あたたかさが心地いい。


そのまま、アタシの意識は途切れた。


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