悪霊の鏡10
塔の中での事は夢だったの?
いや、違う。
紛れもない事実だ。
その証拠に、真実の気持ちが手の中で光っている。
アタシ達は狐につままれた気持ちでお互いの顔を見渡した。
少しボーッとしていたが、ハッと気づく。
こんな事をしている場合じゃない!
アタシ達は急いで祠の守り人の村へ急いだ。
村に戻ると、まずヒポが出迎えてくれた。
「ルンミイさん達なら大丈夫だとしんじてました」
そのままヒポの家へ。
家では、ヒポルとサガー、ローブの人物が待っていた。
「やはり、息子の恩人は悪人などではなかった…」
アタシはヒポルに真実の気持ちを手渡した。
すると、真実の気持ちは一筋の光となり音も無く消え去った。
「!?」
「あれでいいんだ。真実の気持ちはまた塔の中に帰ったんだ。そして、疑って悪かった。許してくれ」
サガーがそう教えてくれ、アタシ達に詫びを言った。
いいのいいの。
誤解は解けたんだから。
アタシはサガーにそう告げる。
「さて、これでこの者たちが悪人ではない事が証明されたな。それでは…」
ローブの人物がおもむろにフードをとった。
「!!!!」
さっきから、アタシは驚いてばかりいる気がする。
なんと、ローブの人物の正体は誰であろうローマン王!?
「やっと、可能性が見えてきた。お主らは、わしの偽者に鏡を破壊しろと命じられたと言っていたな?」
「はい。でも、一体どうなっているんですか?」
「半年前、わしは不覚をつき、あの魔物に入れ替わられてしまった。命からがら逃げ出し、森の中をさまよっていた所をサガーに救われたのじゃ」
なるほど。
なんとなく、話が見えてきた。
「真実の鏡は、その名の如く真実を写し出す鏡。あの魔物、それによって己の正体がバレるのを恐れ、お主らに鏡の破壊を命じたのだろう」
「なるほどな。こすい手を使いやがるぜ。イパスルを人質に取りやがって」
「お主らに頼みがある。わしの計画に協力してはくれないだろうか?頼む!」
ローマン王は、アタシ達に頭を下げた。
ちょ、ちょっとちょっと!
恐れ多すぎます!!
「ローマン王!頭をあげてください!」
アタシは慌ててローマン王に声をかける。
「ローマン王。こちらも、仲間を人質に取られています。仲間を助ける事ができるなら、計画を聞かせて頂きたい」
サグアの言葉に、ローマン王が頭をあげる。
「やってくれるか?!」
「内容次第だな。とにかく話してみろよ」
スパーン
アタシは後ろからシュウドの頭をはたき、そのまま頭を下げさせた。
まったく、口の聞き方を知らない奴!
「無礼な口の聞き方をお許しください」
「はは、よいよい。ルンミイ達もそんなに固くなるな。計画というのはだな…」
ローマン王は、その計画を話しだした、




