悪霊の鏡04
その場所からウロウロ。
あっちに行ったりこっちに行ったり。
一向に森を抜けられる気配がない。
道は消えたり現れたり。
ここはさっき通ったのか、それとも諸君の目の錯覚なのか。
軽く現実逃避していると、
「た、助けてくれー!」
前からドワーフが走って来た。
その後ろを、二匹のゴブリンが追っている。
「サグア!シュウド!」
アタシは剣を抜き、ドワーフを背にかばう。
ゴブリン達は構わずこっちに走ってくる。
まずはシュウドが一匹のゴブリンに蹴りをいれ、その勢いのまま顔面を蹴り飛ばした。
ゴブリンは地面で泡を吹いている。
アタシは目の前に来たゴブリンを一刀両断。
戦闘終了だ。
「ありがとうございます!僕はこの近くの村に住むヒポといいます!狩りをしていて、うっかり仲間とはぐれた所をゴブリンに襲われまして…本当に助かりました!」
ヒポはまくしたてるように一息にしゃべった。
怪我とかもないようだ。
ん?
森に狩りに来たって…?
「ねぇヒポ、この森のから出る道を知ってる?アタシ達は訳あって、鏡の祠の守り人の村に行きたいの」
「そんなのわけないですよ!それに、その村の村長は僕の父です!」
ラッキー!
アタシ達はヒポと自己紹介を交わし、道案内を頼んだ。
「この森は慣れてないと難しいですからね!僕について来てください。しかし、最近はよく人間に会うな。こないだも一人村に案内したんですよ!」
アタシ達はヒポについて歩き出した。
森は呆気ないくらい簡単に抜けられた。
途中、モンスターに襲われはしたが、アタシ達は難なく撃破した。
「ここが、鏡の祠の守り人の村です」
ヒポと一緒にアタシ達も村に入った。
すると、
「ヒポ!無事だったか!!」
屈強なドワーフがヒポに声をかけた。
「この人達が助けてくれたんだ」
「それはそれは…。ありがとうございます。ヒポ、村長も心配していた。まずは無事を報告してこい」
「そうするよ。ルンミイ達もついて来てください!是非、父に紹介がしたい」
アタシ達はヒポに案内されるがまま、ヒポの家に向かった。
この村自体、そんなに大きい村じゃない。
みんな顔見知りみたいな感じだ。
うん。
アタシは自分の育った村がそうだったからか、きらびやかな大都会よりこうゆう村の方が好きだ。
なんか、温かい。
ヒポの家の扉をくぐると、まず第一声に怒声が響いた。
「ヒポ!!!!いつまでたっても心配ばかりかけやがって!!!!」
そこには、白い髭を生やしたドワーフがいた。
どうやら、ヒポの父でありこの村の村長のようだ。
「ごめんなさい。だけど、この方々に助けてもらったんだ」
そこで、彼は初めてアタシ達がいるのに気づいたようだ。
「いや、お恥ずかしい所をお見せしました。ささ、こちらの部屋へどうぞ!」
ヒポとヒポのお父さんに先導され、アタシ達は応接間に通された。




