表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
F!くえすとっ!  作者: あひる亭桃羽
悪霊の鏡
19/55

悪霊の鏡02

「飯だ!」

人数分、小さなパンと具が一切入っていないスープが届けられる。

「こんなんじゃ腹一杯になんねーよな…。ルンミイ、これからどうするよ?」

そんな事、アタシが聞きたい。

「俺の魔法やスキュラのパワーを駆使して無理やり出る手もあるが…あまり得策だとは思えんな」

そう。

無理やり出る手が無いわけではない。

しかし、ここは王都ローマン。

そんな事をすれば一斉に手配書がまわり、お尋ね者。

そんな生き方はゴメンだ。

でも、縛り首なんてもっとゴメンだしな…。


今日で牢屋生活も三日目。

ジャンケンして負けたら腕立て伏せゲームもいい加減飽きた。

「だああああああ!また負けた!」

何故かイパスルはジャンケンが異様に強く、負けず嫌いのシュウドは何度も挑むが、その度に腕立て伏せしている。

そんな時、牢屋に近づいて来る足音が聞こえて来た。

ガチャンと鍵を開ける音。

続けて「出ろ」と警備兵がアタシ達に命じた。




玉座の間。

ローマン王の前に出される。

「そなたらの処遇が決定した。三日間猶予をやる。鏡の祠に行き『悪霊の鏡』を破壊して参れ。さすれば、絞首刑は許してやろう」

悪霊の鏡?

そんな事でいいの?

「ただし、逃げぬように人質を取る。道具屋の店主、それからその女だ」

うむをいわさす、道具屋のおじさんとイパスルが引っ立てられて行った。

「三日間は奴らの命は保証しよう。ただし、三日目の日没に間に合わなかったら、その時は…わかっておるな?」

ローマン王は意地悪く笑う。

「祠の近くに、祠の守り人の村がある。そこで祠に案内してもらうがよい。ただし、奴らは悪党だ。騙されるなよ。話は以上だ」

アタシ達はお城から追い出されるように外へ出た。


「とにかく、祠の守り人の村を目指そう。ルートは…」

アタシは地図を開く。

王都ローマンのすぐ目と鼻の先に『闇夜の森』と呼ばれる森がある。

地図で見る限り、この森を抜けてすぐの所に鏡の祠があり、守り人の村があるようだ。

しかし、この森の中では色々と不思議な事が起こるという話だ。

モンスターも住み着いている。

だけどこの森を迂回してたら、とても三日じゃ間に合わない。

「闇夜の森を突っ切るよ!」

「それしかないだろうな」

「やりましょう!」

「不思議な森なんて、おもしれーじゃねぇか!」

一致団結。

とにかく、イパスル(と、道具屋のおじさん)を救うために一秒も無駄にできない。

アタシ達は、闇夜の森に足を踏み入れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ