悪霊の鏡01
こんにちは!
アタシ達は今、次のクエストに向けて装備や道具類の補充に王都ローマンに来てます。
やっぱり、色々仕入れるには大きな都に限る。
さっそく、道具屋を見つけて入って見て…驚いた。
全てのアイテムが、相場の何十倍の値段がついている。
店の主らしきおじさんがあくびをかみ殺している。
「おっさん!この値段はなんの冗談だ?」
シュウドがおじさんに話しかけた。
相変わらず口が悪い。
「…俺たちだって必死なんだ。金が無いなら帰れ」
おじさんは嫌そうな顔で言う。
「なんだぁ?」
くってかかりそうなシュウドを後ろから止めていると、
「何かあったんですか?」
イパスルがおじさんに話しかける。
「どーもーこーもないよ。ローマン王は乱心だよ。半年前、急に増税を始めて今じゃまともな値段でものを販売してたんじゃ餓死するしかない所まで来ちまった。おかげで商売あがったり。それで収める額が減るから増税。その悪循環さ」
なにそれ?
以前ここローマンに来た時とはまるで逆。
おじさんの話だと、最近は小さな事で絞首刑になり、それ自体が見せ物のようになっているらしい。
そんな…
あの時はみんなが和気藹々としていたし、謁見したローマン王もとても優しい寛大なお方だったのに…
突然、店のドアが荒々しく開き、四人の警備兵が入ってきた。
「お前達を逮捕する」
「はぁ?俺達が何かしたかよ?」
シュウドはくってかかるが、おじさんは真っ青な顔をして震えている。
「今の会話は聞いていた。王への不敬罪だ。一緒に来てもらおう」
アタシ達は抵抗はせず、警備兵に従った。
アタシ達五人とおじさんは王の前に連れていかれた。
豪華な玉座にふんぞり返るように座るローマン王。
「で、名前は…ルンミイ、イパスル、スキュラ、シュウド、サグア、それに…道具屋の店主、貴様もか」
取られた調書に目を通しながらローマン王が言う。
「罪状は余への不敬罪。判決は絞首刑。なにか言いたい事はあるか?」
「王様、これで絞首刑はあんまりではありませんか?」
アタシが言うと、ローマン王は鼻で笑う。
「余へ忠義が尽くせない民になんの価値がある?」
「俺達はここの民じゃねぇ!」
シュウドが叫ぶと、
「無礼者!」
横から警備兵に殴り倒される。
「刑の執行日はまた追って伝える。それまでは牢に入っておれ」
その言葉と同時に、アタシ達はひったてられる。
「ここに入れ!」
警備兵に、牢屋に押し込められた。
さて、どうしたもんか。




