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村に戻ったアタシ達は村長の家に向かった。
出迎えてくれた村長は、アタシが持っていた剣を見て目を丸くする。
「これは…これはまさに…では、ルンミイが持ち主に選ばれたのか…」
この剣、とても不思議でアタシ以外誰も鞘から剣を抜けないのよね。
シュウドなんて力任せに抜こうとしてたけど無駄だった。
アタシが持つと、まるで抵抗を感じないくらい軽く抜けるのに。
…なんかちょっと得意になる。
「この剣を得たと言う事は…?」
「なんとかなったわよ。死ぬかと思ったけど」
アタシは村長にVサイン。
「おぉ…、これでニシノもまた盛り返せる!早速若い者を走らせて準備をしよう」
村長がお手伝いさんを呼び、指示を出すとお手伝いさんは感嘆の声をあげて慌ただしく出て行った。
この日がくる事を信じ、採掘に必要な道具の手入れや職人の待遇に手を抜いた事は無いそうだ。
今すぐにでも、採掘を開始できると村長は胸を張って言った。
それから数日、アタシ達はニシノ村でゆっくり過ごした。
疲れたもんね。
宿や酒場では色んな人達に感謝をされた。
職人さんと杯を酌み交わしたりね。
このままここに住むのもいいかなぁなんて一瞬思ったりもした。
けどね…
アタシ達は根っからの冒険者だった。
村を出ていくと決めた夜、アタシ達パーティーはスキュラと話し合いをした。
スキュラはこれからどうしたいか?と。
「私は皆さんと一緒に旅がしたいです。仇であるジェネラルホークを討ちたい。でも私一人では到底無理です。ご迷惑でなければ、その日までご一緒させていただけませんか?」
その言葉で、パーティー残留決定!
誰も迷惑だなんて思わないし、一緒に死闘をくぐり抜けて、ハイサヨナラじゃ寂しすぎる。
もちろん、スキュラがパーティーを抜けると言ったらその意見は尊重するつもりでいたが、正直ホッとした。
イパスルも喜んでいるし、シュウドとサグアも軽くうなづいている。
シュウドなんて「華はなきゃな」だって!
女の子がすでに二人いるのに失礼なやつ!!
とにかくこれで、出発の準備はできた。
「どうしても行ってしまうのか?」
村長が心底残念そうに言う。
「アタシ達は、やっぱり同じ所でじっとしてるのは性に合わないみたい」
「何かあったら、またニシノを訪ねてくだされ。ニシノ全員が同じ気持ちだ。力になれることがあったら恩返しさせて欲しい」
アタシは村長の言葉に礼を言い、握手をした。
さぁ、次の場所には何があるかね!!!!




