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スキュラ!!!!
それも、魔物バージョン!!!!
「大丈夫ですか?ルンミイさん?」
「ありがとう!」
アタシはとにかく立ち上がって体制を整える。
ジェネラルホークが、一瞬嫌そうな顔をした。
「さて、ジェネラルホーク。我が村を滅ぼした罪、ここで償わせてやろう」
スキュラの身体からもの凄い闘気を感じる。
ジェネラルホークとしては、自ら強大な敵を作ってしまった形だ。
本来、戦う事が苦手でおとなしい妖精族。
人間の姿の時のスキュラはまさにそうだ。
しかし、この魔物の姿と力を与えたのは、他ならぬジェネラルホーク。
術が解けた後もこの姿に変身し、かつ敵に回るなんてジェネラルホーク自身予想してなかっただろう。
「くっ」
ジェネラルホークが蹴りを放つ。
それを片手で受け、反対にスキュラが突きを放つ。
拳がジェネラルホークの顔を捉え、ジェネラルホークが少しよろける。
そこへ、シュウドが加勢。
スキュラとシュウドの攻撃に、ジェネラルホークは押され始めた。
いける!?
「くっそぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ジェネラルホークが両手と翼を大きく広げ衝撃波を発し、シュウドとスキュラを吹き飛ばした。
「このジェネラルホーク様が!貴様らなんぞに!!!!」
ジェネラルホークは凄いスピードでシュウドに近づくと、突き蹴りの連撃。
そして、フルスイングで拳を振り、殴られたシュウドは壁に叩きつけられる。
「ぐおっはっ」
苦しそうに唸るシュウド。
次の標的はスキュラ。
やはり凄いスピードの連撃がスキュラを襲う。
しかしスキュラも負けじと突きを放つ。
激しい攻防。
そして、組み合ったかと思うと、二人の間で凄まじい音がし、お互いが弾き飛ばされた。
二人同時に魔法を使い、それが近距離で炸裂したため弾き飛ばされたのだ。
まさに、人間離れした戦闘。
一瞬早く立ち上がったジェネラルホークが、一直線にスキュラに向かい、身構える前のスキュラの首を掴んで床に組み伏せた。
「ぐっ…」
「あの時、貴様も殺しておくべきだったと後悔しているよ」
ジェネラルホークは首を掴む手に力を込める。
スキュラも抵抗を試みるが態勢的に力が入りづらい様子。
「ぬんっ!」
サグアが炎の球を発する。
ジェネラルホークの背中に直撃。
「ルンミイ!援護する!行け!」
アタシは剣を構えジェネラルホークに向かって行く。
「きさまらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ジェネラルホークはスキュラから手を放し、アタシに向き合う。
剣を一振りして牽制し、そのまま連撃をしかける。
器用にそれをかわし、ジェネラルホークの拳がアタシの腹にめり込む。
その瞬間、ジェネラルホークの背中で破裂音がする。
「ぐあっ!」
スキュラの魔法だ。
アタシは腹を抑えながら少しジェネラルホークとの距離をとると剣を構え直し、剣を振り上げた。
そこへサグアの炎の束。
炎の束が、アタシの剣に直撃、そして剣に炎がまとわりつく。
???
何が起きたかわからない。
が、ジェネラルホークが怯んでいる今を逃すわけにはいかない。
「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アタシはそのままジェネラルホークを斬りつけた。
剣で切り裂くのと同時に、剣が纏った魔法が炸裂する。
かなりの血しぶきがあがり、ジェネラルホークがよろめく。
その身体には大きな切り傷、そしてその傷の周りが焼け焦げている。
「ぐお…ぉ…ぉ…」
傷を抑えながら膝をつくジェネラルホーク。
「こ、このジェネラルホーク様が…このような傷を負わされるとは…しかし、貴様らに次は無いぞ…」
ジェネラルホークはよろけながら立ち上がる。
「逃がすか!!!!」
アタシ、シュウド、スキュラは一斉にジェネラルホークに攻撃を仕掛けようとした。
しかし、
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ジェネラルホークは雄叫びと同時に両手を広げ、凄まじい光と衝撃波を発する。
目が眩む!
続けて凄い衝撃波にアタシ達は三方向に弾き飛ばされ、壁に激突する。
少し離れていたサグアやイパスルですら、衝撃波のダメージを受けていた。
やっと光が収まり、目が開けられた時、そこにジェネラルホークの姿は無かった。




