表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
F!くえすとっ!  作者: あひる亭桃羽
ニシノ村の秘宝
14/55

14

「ルンミイ。ルンミイ」

サグアが小声でアタシを呼んだ。

「ルンミイ、玉座の後ろ、気づいてるか?」

「剣みたいのがあるわね」

「あれが、村長の言ってた剣だと思うか?」

「あれが何かは分からないけど、打開策が無い今、藁にもすがる気持ちね」

サグアはシュウドに、

「シュウド、俺たち二人で気を引くぞ。ルンミイにあの剣をとらせる」

シュウドはイパスルの聖法を受けながら、

「そんなんで何か変わるかね…ま、今のままじゃ確実にやられるからな」

拳の骨を鳴らす。


「ははは、作戦会議は終わったかな?」

「いくぞシュウド!!!!」

サグアは叫ぶと炎の束を放つ。

最早、効くとは思っていないが。

それでも一瞬、ほんの一瞬ジェネラルホークの視界は奪われる。

その隙にジェネラルホークとの間合いを詰めたシュウドはその顔面を蹴り飛ばす。

初めてジェネラルホークにまともに攻撃が当たった。

少しよろめいたが、二撃目はかわされ逆にシュウドを拳が襲う。

それをかいくぐるように避け、ジェネラルホークの腹に拳を叩き込む。

「むう!」

ジェネラルホークはシュウドの頭を掴み、顔面に膝蹴り。

シュウドはたまらず仰け反る。

そこに追撃しようとしたジェネラルホークに、今度は炎の束が襲う。

「ちっ!小賢しい!」

炎をかき消すジェネラルホーク。

シュウドはこのチャンスにジェネラルホークとの距離をとった。


その間に、アタシはまんまと剣の柄を握っていた。

お願い!

アタシを持ち主に選んで!!

「小娘!その剣に触るな!!」

ジェネラルホークの激怒したような叫び。

そして、ジェネラルホークの手から風の矢が放たれる。


しかし、もう遅い。

剣はなんの抵抗もなく鞘から抜けた。

信じられないくらい軽い。

恐怖するくらい鋭い。

しかし、どこか優しい。

今まで触った事も無い剣の感触。

アタシは剣を振った。

風の矢が、魔法が、切れた。

なに?

魔法が、切れた?

やっておいてなんだが、アタシが一番驚いている。

一直線にアタシに向かってきていた風の矢は、アタシに切られて全く見当違いな壁に炸裂した。


「ま、まさか!あの剣が鞘から抜けただと?!」

一転、驚愕した声を出すジェネラルホーク。

どうやら、この剣、当たりみたいだ。


「は、ははは…。このジェネラルホークとした事が。もう手加減はせん!冥界に送ってやろう!!!!」


ジェネラルホークの周りを、巨大な禍々しい魔力が取り囲む。

そして、姿かたちが変わっていく。


ドンッ!!!!


衝撃波を受け、アタシ達はたまらず身を伏せた。


そしてもう一度顔を上げた時、


ジェネラルホークの正体が現れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ