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F!くえすとっ!  作者: あひる亭桃羽
ニシノ村の秘宝
10/55

10

サグア達は、キングが消えた方に歩を進めていた。

しばらく歩くと、真っ直ぐ行く道と横道があるのに気づいた。

「イパスル、どう思う?」

「ここは、このまま真っ直ぐ進むのがいいのではないでしょうか」

二人が問答をしていると、横道から複数の足音と、声が聞こえてきた。

デジャブか?

しかしこの声は…

イパスルも気づいたようで、すこし緊張した顔をしている。

やがて、足音の主が現れた。

ルンミイ、シュウド、そして見知らぬ女性。

「ルンミイ…か?」

「サグア!イパスルも!!やっと会えた!!!!」

「ルンミイさん…今度は本物ですか?」

「何言ってるのよ?」

イパスルは事の顛末を手短に話した。



「それは大変だったわね。あ、紹介するわ。この娘は…」

「知ってる。スキュラだろ?」

「なんで知ってるのよ?」

「さっき、会ってるからな」

「スキュラのニセモノもいたの?!」

「あぁ。だから初めましての感じはしないが…よろしくな」

スキュラも頭を下げる。


今度はアタシが、こちらで起きた事を話した。

お互い、ヘビーな体験をした。

しかし、まさか敵がアタシ達に化けるとはね。

「そんじゃそろそろ先に進もうぜ。こっちにはサグアが言ってた化け物は来てねぇから、この道が正解なんだろ」

アタシ達は歩を進める事にする。

この先には何がいるのか。

確実に、さっきサグアが言ってた化け物はいるんだよね…。

そんな事を考えながら進んでいると、いかにも『入口』って感じの場所についた。

「なんのひねりもねーな。こんなん、いかにもじゃねーか」

シュウドがつぶやく。

と、中からゴブリンが三匹現れた。

「来たわよ?」

アタシは剣を抜いて構える。

シュウドは手近な一匹に蹴りをいれ、顔面に拳を叩き込む。

アタシはフェイントをかけながら一匹を切り捨てた。

その間に、シュウドが残りの一匹を仕留める。

なぜか、後ろでサグアとルンミイが安堵した顔で頷いていた。

「なによサグア?」

アタシの問いかけにサグアは笑いを噛み殺しながら、

「いや、ルンミイ達だなと思ってな」

「なによ?信じてなかったの?」

「今ので信じたよ。間違いなくルンミイ達だ。戦い方はやっぱりクセがでるもんだな」

なんなのよ…。

「おしゃべりは終わりだ。来やがったぜ?サグア、こいつだろ?」

入口から、一目でザコとは違う風格を持った化け物が現れた。

「グゥゥゥゥルァァァァァ!!!!」

威嚇するように吠える化け物。

「こいつ…だが…??」

サグアは腑に落ちない顔をしている。

「シュウド!気をつけろ!奴はさっきと感じがまったく違う!!!!」

サグアの叫び声と同時に、シュウドが攻撃を受ける。

うまくいなしたが、まともに食らったら、ただでは済まないだろう。

それが、ただ掌を振っただけなのだ。

「な、なんだぁ?この化け物は!」

シュウドはよけた勢いで間合いを取りながら叫んだ。

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