2024年12月分
『は~ビバノンノン♪』
春眠暁を覚えずというけれど、私にとっては、この冬のお風呂ほど眠気を誘うものはない。
どれだけこうしているだろうか。
じんわりぽかぽか。
柚子の香り。
はあ、安らぐ。
このまま冬眠のように眠ってしまいたい……
雫がぽたり。
冷たっ!
いかんいかん、お湯が口に入ってた。
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2024年12月2日
お題『冬眠』
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『消えたらマズいネオン』
十何年ぶりにこの町にやってきた。
全てが懐かしい。
そういえばイルミネーションが綺麗なお店が駅前にあったけ。
そんな事を思い出しながら駅近くを散策。
まあ、子供の頃の記憶なんてそんなもんだよね。
そのお店はパチンコ店だったのだ。
しかも「パ」のネオンが消えている。
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2024年12月9日
お題『イルミネーション』
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『東京少年』
カラオケで友人が最近面白い曲を聴いたと言って入れた曲「プレゼント」。
ああ、キリンが逆立ちしたピアスねって思ってた。
「東京少年」?
何これ! 凄い良い曲じゃん!
歌い終わった彼女が一言。
「手垢の付いたプレゼントは嫌だよね!」
……私の感動を返せ!
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2024年12月16日
お題『プレゼント』
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『インフルエンザ』
クリスマスだというにインフルエンザに罹ってしまった。
あまりの高熱にケーキを食べる元気もない。
それでも気分だけはと靴下は飾った。
翌朝、目が覚めると靴下に何やら入っていた。
ああ、サンタさん来てくれたんだ。
靴下の中に入っていたもの、それは熱冷ましの頓服だった。
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2024年12月24日
お題『クリスマス』
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『初笑い』
初詣に行くんだと嬉しそうに大はしゃぎしていた娘。
だが所詮は三歳児。
蕎麦を食べたらあっさり撃沈。
仕方なく背負っていく事に。
「どうしたの?新年早々そんなしかめ面して」
そう聞く妻に俺は無言で背中の娘を渡した。
妻は俺のびしょびしょの背を見て元日から初笑い。
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2024年12月30日
お題『年末年始』
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