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After Surf ...  作者:
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高級住宅街である鎌倉の外れの外れにある二階建ての安アパート。犬小屋のようなそのアパートの薄い壁に海の波音が静かに響く。海からはやや遠い場所に立つアパートだが、辺りは暗く静けさに包まれ、人通りも少ないため、風に混じった消え入りそうな波の音を微かに聞くことができた。夏男は、その寄せては返していく小さな小さな波音を子守唄に育った。

安アパートの錆びた鉄製の階段を響く音を立てて上ると、二階には長屋みたいに連なる小屋が五つある。夏男は、奥から三番目の便所扉みたいなドアに鍵を差込む。鍵を回し、ドアを開ければ、真っ暗な部屋が目の前にやるせなく立ちはだかる。夏男は、闇の中へと一歩足を踏み込んで、玄関横に備えつけられたオモチャみたいな電気のスイッチを入れる。切れかけの蛍光灯が寿命を主張しながら点滅すると、その薄い光の下に、鬱でふさぎ込む母親がいた。

母は、畳の上でサーフボードを抱えながらうずくまって泣いていた。点滅する蛍光灯が照らし出した家庭には、粗末な家具が並び、貧乏がしみついた空気がかび臭く漂っていた。部屋中に埃がたまり、家にあがる夏男の足の裏に張りついた。窓を締め切った部屋には熱気が溢れ、外から家に戻ったことで夏男は、更に汗をかいた。

今を生きることを諦めてしまった・・・・・終ってしまった家庭の姿が、そこにはあった。


光沢を失ったサーフボードを抱える母親の顔に憂いが浮ぶ。ボードの表面には泣きじゃくった涙跡のようにドロドロになって溶けて固まったワックスの跡があり、鬱を紛らわそうといじり続けたリーシュコードは糸のように細くなっては、はがれかけたデッキパッドは蓄積された疲れを滲ませていた。

未来が見えないから、過去にすがろうとする母がそこにはいた。

昔、鎌倉のマドンナと呼ばれた程のガールズサーファーだった母。でも今じゃ海に入ることもなく、ただ鬱の波に飲み込まれるだけの存在。そんな母の姿を目にし、夏男は舌打ちをする。

母は、「ずっと孤独なの?・・・こんなに生きていくのが苦しいのに誰も私を救ってはくれないの。どこにも行けない、抜け出せない、繰り返される毎日に溺れてしまう・・・助けて・・・私だって人並みに幸せになりたい。でも、誰も私のことなんて見てない。仕方ないわよね・・・私なんてこの世の中の何の役にも立たないんだから。優しくしてもらえるとは思ってないけど・・・皆、冷たい仕打ちばかり。優しさに甘えることに期待すらさせてくれない・・・耐えることに、耐え続けることにもう疲れた。もう波には乗れないわ。もう波には乗れないの」と宙を見つめ問いかけを繰り返す。

母の視野は完全に狭まり、何も見ていない。何にも気づかない。側にいる人の存在をも忘れてしまう。日々の生活の中で何もかもを見失っていく・・・・そう・・・・本当の自分の気持ちさえも。鬱に溺れる母は、夏男が帰宅したことにすら気づかなかった。


夏男の母、花成鬱子は藤沢市のスーパーのお惣菜コーナーで朝の九時から夜の七時までパートで働く。花成家に父親はいない。夢も希望も持ちようのない環境で・・・高校を逃げ出すように中退してきた十代の頃の鬱子は、何かが見つかると信じ、喧嘩ばかりしている両親を憎みながら広島の家を飛び出し、孤独を振り切るようにして鎌倉にやって来た。

瀬戸内の海は穏やかで波と呼べる波なんてない。そんな海が嘘っぱちに思えた。由比ガ浜の水平線を見て、寄せては返す波音を聞きながら、鬱子はどこにも行けない自分を慰めた。鬱子には何もなかった。うまく賢く生きられず、社会の波に乗り切れない自分の体を慰める術がサーフィンだった。ただ毎日波に乗り、波に揺られながら生きていた。サーフボードに跨り、海に浮びながら見る鎌倉の街並みはどこか遠くにある小人の世界のように見えた。何一つリアルに感じられなかった鬱子の青春・・・・。

当時の鬱子は、夏になればどこからともなくやってくる無数のサーファー達と恋に落ち、波音の聞こえる安アパートで喘ぎ声をあげた。一瞬でいい。孤独な自分を忘れたかった。快楽が自分の存在をうやむやにしてくれる手段なら、鬱子は進んでその快楽に身を任せた。避妊なんて気にもかけなかった。ただ濡れたかった。妊娠したのに気がついたのは鎌倉に来て何度目かの夏が終わった秋の初めだった。夏男は誰の子なのかもわからない。夏男は自分が誰なのかもわからない。匿名希望の遺伝子が、自分の中で自分をコントロールしていることに常にムカついている。

鬱子はアロハシャツの似合う男が好きだった。夏男にも小さい頃から夏にはアロハシャツを着せた。若かりし頃の鬱子は、誰に恋をしていたわけでもない。夏という季節に恋をしていた。だからこそ、鬱子は秋も冬も春も、夏の余韻を感じて生きていくことを望んだ。夏という季節に捨てられてしまうことを、本気で心の底から恐れていた。別れ話は、毎年する。でも、来年、また抱いてくれればそれでいい。いくら別れ話をきりだされても、夏になら全てを捧げられる。それが若かりし頃の鬱子の生き方だった。寒空の下・・・ウェットスーツを着て海に身を浸す時、去ってしまった夏という季節を想いながら、まるで失恋を引きずってるような少し重たい気持ちになった。


鬱子は電気がついたことにやっと気がついたようだった。独り言の世界から薄く照らされた現実を眩しそうに見つめ、玄関に立つアロハシャツを着た息子を見た。夏男は、母親の視線から目をそらした。そんな夏男に、「夜ご飯食べたの?」と疲れた声で鬱子は訊いた。

夏男は、いつしか情けないくらいに変わり果ててしまった母の姿に苛立ちながら、擦り切れた畳の上にある惨めなちゃぶ台を見つめた。そこにはスーパーの売れ残りの唐揚げが透明なプラスチックの容器に入って置かれていた。その横に申し訳なさそうに売れ残りの冷めた白米が添えられている。

「どうせ、またスーパーの売れ残りの唐揚げだろ。油っぽいし、食い飽きた。一体、いつまで売れ残りを食わされるんだよ。うんざりすんだよ」と夏男は母に対してキレた。

母は何も言わずにうつむいた。沈黙が二人の間に壁を作る。その壁を二人とも壊せずにいる。時間は、何事もない素振りでその秒針を進める。チッチッチッチッと一秒間隔で刻まれるリズムがぎこちない沈黙の壁に響いていた。空間から音が少しずつ抜け落ちて真空パックされていく静けさの中に、二人の心臓の音だけが居心地悪そうに響く。しばらくしてから、思い出したように鬱子は小さな声で夏男に言った。

「あんた、今日も学校の先生から母ちゃんの職場に連絡があったよ。また人を殴ったんだって。お願いだから、母ちゃんを心配させないでおくれよ。相手の親御さんは警察に突き出すって言ってるみたいじゃないか・・・・」

夏男は母ちゃんの小言を聞いて聞かない振りをして、小さな部屋におまけみたいについてる窓を開けた。そして薄い壁に寄り掛かり、煙草に火を点ける。煙草をだるそうに吸いながら、説教なのか、嘆きなのかわからない宙に浮く母の言葉に煙を吐いた。夏男は震える口元を煙で隠しながら小さく強い口調で言う。

「母ちゃん、母ちゃんって自分のこと言ってるけど、最近、何か母ちゃんらしいことしてんのかよ。子供を塾にも行かせられねーでよ。俺の学歴は、お陰様で中卒で終わり。後は路頭に迷うのさ、あんたみたいに。そういう運命なんだよ。男親のいない餓鬼の運命なんて・・・」

そこまで言って夏男は言葉を止めた。寂しさが心の内側にへばりつく。いつの間にか煙は口元から消えていた。これは夏男の本心じゃない・・・・。露わになった唇が震えている。今みたいな鬱になる前の母ちゃんが必死に夏男を育ててくれた思い出が夏男の心に蘇る。夏男はそのへばりついた寂しさを引き剥がすように小さく、小さく言い訳をした。

「俺の期末試験の成績を笑う奴がいたから、ぶん殴っただけだ」

言葉が宙に浮く・・・・。母の言葉も宙に浮き、子供の言葉も宙に浮く。浮いた言葉はお互いの心に届くことなく力なく重力に負けて沈んでゆく。寂しさを含んだ夏男の怒りを鬱子はいつも受け止めきれずに、静かに泣く。抱えるサーフボードを強く抱きしめ、ボードに涙が零れ落ちる。いつも、いつも夏男はその母の涙にウンザリして、やるせなくなって、布団に潜り込み、眠くもないのに無理矢理眠る努力をする。夏男が人生で唯一真剣に成し遂げようとする努力。

目をつぶった熱帯夜。寝苦しい夜だった。もやがかかりそうなほどの熱気がエアコンのない小さなアパート内にかったるそうに充満し、その空気に呼吸を求めれば、肺が大粒の汗をかきそうだった。夜ご飯を食べていない夏男の空きっ腹は胃液ばかりを生み出しては、消化すべきもののない現実にうなり声をあげる。蚊が小さな羽音を立てながら、破れた網戸からやってきては、夏男の周りを嫌がらせのように飛び回っていた。何もかもがうっとうしかった。なかなか眠れない・・・。やり過ごせない現実が苦しい・・・。


最大限の努力の果てに眠りについた夏男は夢を見た。蝉が鳴き続ける空が世界の果てまで広がる。虫のざわめきに支配された寝苦しい真夏の夜に見る悪夢を夏男は見た。虫は鳴く。虫が何かを知らせようと鳴く。でも、それが何の知らせなのかは誰にもわからない。暗闇の中に生息する腹を空かせた肉食獣が夏男の眠りをうまそうに食らおうとする。



 暗闇が生き物のように悶えて喘ぐそんな夜がある。夢や希望なんていう化学記号に簡単に置き換えられてしまう陳腐な要素をカラカラに蒸発させてしまうような熱気がそんな夜にはある。文明が作り出した理想という名の鉄をドロドロに溶かしてしまうような熱気は、思春期の一人の男の子に残酷な夢を見せる。月明かりだけがそんな悪夢ばかりの世界を儚げに照らす。

 夏男は夢を見ている。そして、見ている夢があまりに鮮明過ぎて、自分の居場所が掴めない。苦しげに寝転んだせんべい布団の上で汗をかきながら夏男は寝返りをうった。夜空の果ての遠い場所から悲鳴が聞こえてきたような幻聴が夏男の鼓膜に小さく響いた。夏男は、夢の中で、月明かりに照らされた鎌倉の大仏を見た。大仏様は無表情に微かに笑っていた。まるで何かを企んでいて、飛んで火にいる夏の虫的なチャンスを待つかのように何かを待っていた。

 透き通る夜空に場違いな一片の雲が浮んでいる。そして、その雲が夜空に膨らんでいく。雲が膨張するということ。化学記号でいう善と悪が融合し始めた証。場違いな雲は、どんどんどんどん膨らんでいった、。そして、月が完全に膨張した雲に隠れてこの世が完全に闇に覆われた瞬間に、熱帯夜は一気に氷点下にその温度を落ち込ませた。その冷たい闇が鎌倉の夜空を一瞬だけ凍らせた。その冷たい暗闇の隙間からメガネをかけた小柄な悪魔が現れる。風呂敷包みの荷物を背負い、汚れなきメガネの奥から鎌倉に辿り着いたことを確認した。

 悪魔は、鎌倉一の観光名所のど真ん中までやって来て大仏を見上げた。そして、悪魔は疲れきったため息をつき、悩みを告白する。小さな小さな声で思春期の葛藤を鎌倉の大仏様に向かって打ち明けた。

 「ああああああ、悪いことすんのにも疲れてしまいました。少しはまともで良いことでもしたい心持ちです」

 悪魔は、良い子だった。身振りも振る舞いも行儀よく、言葉の語尾にも丁寧語を使う。だけど、予定外にぐるるるるるっっっっっっとお腹が鳴ってしまった。悪魔は、恥ずかしそうにお腹に手をあてながら、空腹を必死に隠す素振りをした。腹の虫がなってしまったその音を恥ずかしがる悪魔の仕草。はにかんだ悪魔のシャイな笑顔、深くくぼんだえくぼが可愛らしかった。見るからに純粋な優等生。しかし、深くくぼんだえくぼの奥底で、人格の表面には浮かび上がらせない空腹感が、食べ損ねた大好物の鶏の唐揚げに想いを馳せる。小田原から鎌倉まで歩いてきて腹が減っていた。本当は、小田原で鶏を味見する予定だった。しかし、食べられなかった。悪魔は、食べ損ねたチキンを妄想の中で料理する。妄想チキンを熱々の油でカラっと揚げる。乾いた口の中に唾が溜まった。それでも今は、食欲は脇に置いておく。悪魔は、辛そうに語り始めた。

 「今日、保健所の人間が野良犬を殺すところを見てしまいました。色んなことの訳がわかんなくなりました・・・・。ただ、野良犬ってだけで殺されてしまう。皆から疎まれ、噛みつきもしないのに、まるで今まで何千人に噛みついてきたように勝手に決めつけられて。飼い主がいないから自分を自分で守るために・・・生きていくためにツッパって吠え続けたら、誰にも可愛がられない・・・・。そんな哀れな存在に向けられる愛はこの世のどこを探してもないんだって・・・気づいてしまったら、なんだか現実がむなしくなってきてしまって・・・」

 悪魔は、表面上、苦しそうな顔して大仏の前で手を合わせた。従順な瞳。しかし、眼球の奥底で大仏の目を睨みつけながら話を続ける悪魔。大仏様は満面の笑顔でその悪魔の言葉を聞いていた。

 「大仏様。私にはもう何がいいことで、何が悪いことなのかわからなくなってしまいましたよ。そりゃ、私は悪魔だから、悪いことするのが仕事だって義務教育の中で教えられてるからその通りにしてますけど。善と悪、表と裏、昼と夜、仏と悪魔。世の中、どっちか一つ欠けてしまったら成り立たないんです。二つで一組という法則です。大仏がいれば、悪魔もいます。どちらにも存在意義があるってのは承知の上なんです、もちろん。でもその野良犬の死に様を見てから私の心の中で二つのことが混ざり合って一つになってしまって・・・。悪いことだけしてたら、良いことがしたくなってしまって。何だか切ない気持ちになり・・・・こんな私は愚か者でしょうか?」

 悪魔は油断も隙もなく従順な瞳の奥で大仏を睨み続けた。大仏様は喜んで睨まれていた。一時的に凍る熱帯夜。氷点下の闇の奥、井戸の底にこびりついたような闇の中で、関係改善のために善と悪が上っ面の笑顔を繕いながら、お互いを騙しあうための激しい駆け引きをしていた。


 悪魔は背負った風呂敷包みの荷物をそっと地面に下ろし、ゆっくりと包みの結び目を解いた。そこには、殺された野良犬の死体が包まれていた。立派な体格をした柴犬だった。悪魔は、その死体を撫で回しながら大仏様に提案を持ちかける。

 「・・・・・この街で一番悪い人間の命を、悲劇の死を遂げたこの柴犬の体に埋め込ませたら、それっていいことでしょうか?大仏様。悪い奴に野良犬の気持ちを思い知らせてやれば、少しはマシな人間ができあがったりするのでしょうか?それでその犬が誰かの役に立つようなことをしたら、それはそれで素敵で素晴らしいことなのでしょうか。例えば、100のチキ・・・・」と言ったところで悪魔は溜まった唾を無理矢理呑み込んだ。腹が空いたあまりにセリフと本音を間違えそうになった。しかし悪魔は表情一つ変えずにとっさに言い直した。    「・・・100の生命を救うとか」

 「夏男」と、大仏様は唐突に小さく呟いた。

 悪魔は耳に手を当てて「はい?」と聞き返した。大仏様は今度ははっきりとした口調で「花成夏男、この街で一番悪い人間」と悪魔に言った。

 悪魔は、ほくそ笑んだ。唇の端に冷たい笑いが残酷な食べ残しのようにへばりつく。

「へーっ、心大きな大仏様が名指しとはそいつは相当の悪なんですね。一体どんな悪事を働くんですか?私の悪い人間リストに、その夏男という名はまだ載っておらず、どうやらケアレスミスで記憶していないのですが・・・・」

 悪魔の言葉遣いが、若干横柄になる。

 「夏男の悪事は、自分の弱さを隠すための暴力行為の数々」と、大仏様は答えた。

 「つっぱりですか?道理で私の『現代社会』の中間テスト対策の暗記リストに載らない筈だ。知能の低い悪はあまり興味がないんですが。そういうのはテストには出ないんで。うーん、それでも今まで溜まりに溜まった膿みたいな私の悪事の罪滅ぼしです。その夏男って奴を改造して犬にして野良犬の生き様を学ばせ、まともな人間にして差し上げましょうか?それって私の悪事の罪滅ぼしになりますか」

 悪魔はそこまで言ってから、何かに閃いた。あまりの自分の知能指数の高さに心からしびれているような仕草で笑いを必死に堪えながら言葉を続けた。

「なんなら、ただの野良犬じゃない。醜い、醜い人面犬に改造してあげましょう。人面犬が誰かの役に立つようなことをしたら、それってちょっとした良いことで、心温まる話じゃないですか、えっ?人面犬ですよ、人面犬。どうですか、大仏さん」

 悪魔の問いかけに、大仏様は答えなかった。ただ静かに両目を閉じ、お経を唱え始めた。お経に含まれる魔よけの力が辺りに響きはじめ、凍った熱帯夜は溶けはじめた。悪魔は大仏の前に居づらくなり、野良犬の死体を抱えて羽を広げ、夜空に飛びたった。しかし、悪魔はほくそ笑む。悪魔はこれで名目上、鎌倉仏委員会のトップである大仏との間に信頼関係の一種を築くことができた。なぜなら、大仏は悪魔からの提案に一人の人間を生贄として差し出した。

 花成夏男。

 悪魔と呼ばれる少年。善と悪が双方に利点を持つ交渉が一人の少年の命を介在して締結された。膨張した雲は、みるみるうちに縮んでいき、はじけ飛んだ。再び雲間から顔を出した月が、熱帯夜の夢に汗をかかせる。夏の夜の夢。もしくは、夏の夜の悪夢。


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