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シスコン姉妹の異世界生活  作者: キリコ
25/40

性別の判明


 目立たず穏やかな生活、と言う夢想を捨て、作る物を決めたはいいものの、この衣装1セット当たりのアイテムの数がかなり多い。小袖から始まり打袴、単衣、五衣と続々と続き檜扇などの小物まで入れて十数個ある。それに加え一つ気になるのが、カラバリが無さそうな事だ。裕福な家の子が毎日同じ柄の物を来ているのは違和感がないだろうか?衣服と言うよりも装備品と考えれば、気にしなくて良い事柄だろうか。ショーツの時の様に、スキルを起動してみたら色や表着・唐衣の柄を選べる仕様だといいのだけれど。


 などと、途中までつらつらと考えていたけれどよく考えれば、城壁内に入ってさえしまえば別に何を着てもいいだろう。中に入るためのハッタリの様な物なのだから。普段からこの衣装では疲れるだろうし。それにまるであそこに住み着くかの様な心持ちでいたが、ある程度の常識を知ったら旅に出るのだし、それほど神経質にならずとも良いかもしれない。そもそも結界内に入ってしまいさえすればこちらのもの、幾らでも隠蔽が使える。


 スリーピングビューティーと呼ぶには幼いけれど、可愛い妹に目をやると、うっすらと微笑んでいる様な寝顔に愛しさが溢れた。


 どちらにしろみーちゃんには色んな衣装を着てもらいたいし、惜しいと思ったあの特性はここぞと言う時だけでもいいかもしれない。


 取り敢えず入場出来ればokと気持ちが軽くなったところで早速作ってみる事とする。起動すると五衣のカラバリ選択肢が出現した。ホッとしつつ、今のここの気候的に地球ならば春かなと、安易にピンクや黄、薄緑が入っている重ねに決めた。本来はこの色の重ねでオシャレを楽しむとかそう言う話しを授業かか何かでふわっと聞いた覚えがある。流石に十二単衣に詳しくは無い為、見た事あるな、でさくっと決めた。あの可愛らしい妹には明るい色が似合うと思うので。その合わせを選択するとおすすめらしき打衣が表示され、そのままお薦めの通りに選択し表着や唐衣に裳、檜扇などまで選択し終えると作成開始のボタンが出現した。


 ショーツの時と同じ様に出現した、魔力を注ぐポイントへ次々と魔力を込めていくと、四つめの衣に取り掛かって直ぐ、突然熟練度とやらが上がった。無数にあった魔力注入ポイントの数が減り、その代わりと言うように一箇所一箇所の必要魔力が大きくなっている、これがそうなのだろう。それとわずかだけれど、魔力の注入が楽になった気がする。それはともかく、注入箇所が減ったのはかなり喜ばしい。まだあと10アイテム以上あるのだ。必要魔力が増えてでもいいので是非とも注入箇所を減らしていって貰いたい。


 作業を続けていると、どうやらこの魔力込めの数値次第でクオリティが上下するらしい事が何となく分かって来た。これもスキルの恩恵だろうか。もちろん私はここまで一箇所もミスしていない。全て数値ピッタリである。クオリティは期待できそうだ。それを妹に着せる事を想像すると、わずかだけれど口角が上がった。


 それにしてもこの装備、一アイテムにつき中々の量の魔力を必要としている為中々に高価な衣装になりそうだ。1セット分全てのアイテムを作るには、少なく見積もっても私の総魔力でも少し足りないと思われる。とは言っても私の場合は足りなくなれば今朝から枯渇にならない程度にこまめに貯め続けている魔力結晶から補充すればいいけれど、黄の魔力ランクの人々では到底足りないと思われる。魔力結晶を買い集めて作成すれば良いのかも知れないが、売値は恐ろしい事になるに違いない。魔力結晶にして貯めておくとしても中々の日数を要する筈である。いや、そもそもこの世界でも手縫いで作成している可能性もあるかも知れない。その場合この特性は付くのだろうか?私のスキルだからこそ、と言う気がしなくも無い。どちらにしろ高価な事には変わりないだろうが。


 これを着た妹の姿の妄想を糧に作業を続けていると、いよいよ小物類を除いた衣装の最後の一枚にたどり着いた。


 一番上に羽織る桃色の唐衣は、ホログラムですらそれはそれは美しかった。先程完成したばかりの深い赤の表着も素晴らしかったがこちらも美しく、金糸で織り込まれた文様もあり一際豪華だ。思わず感嘆のため息も漏れると言うもの。


 こんなものを魔力で織れるなどと言う事こそが、このスキルのぶっ壊れ性能を物語っている。衣の美しさに、ここまでもそれ程気を抜いてはいなかったけれど一層気合いが入る。軽く息を吐き気を入れ直すと、注入を再開した。やはりと言うべきか、必要魔力はかなり高い。表着の時にも、其れ迄の倍程に増えたと感じていたけれど、これはその比ではなかった。三倍程に増えている様に感じる。私の魔力量でも到底足りるはずもなく、魔力枯渇になっては危険な為魔力結晶をガリガリと齧りながら作成していく。


 唐衣作成中にまた熟練度が上がったのを感じた。魔力注入も少し楽になり作製速度も早まる。そうしているうちに遂に完成だ。


 ホッとする間も無く、スキルに促され矢継ぎ早に小物の作成が始まる。とは言え、小物は必要魔力はそこそこ高いものの注入箇所は少なく、髪飾りの様な物や足袋、飾り紐などサクサク作成していく。


 最後に檜扇に取り掛かったが、こちらもまた見事な品である。詳しくないながらも扇は高価な物も幾らか家にもあった事もあり、これが素晴らしい品である事は素人の私にも分かった。金箔の地に力強くも美しい梅の木と花。それから吉祥の優美な尾長鳥。裏面には美しくたなびく金銀の雲にカラフルで華やかな花車、飾り糸も可愛らしく、完成すると思わずため息の出るような逸品であった。


 これでようやく一揃い全て完成である。ついホッとして深く息を吐いた。それ程時間は経っていないと思っていたけれど、窓の外は暗くすっかり日が落ちている様だ。


 それに、思ったより疲労している。結局魔力はどのくらい消費したのだろうか。体感では私の総魔力の倍近くまで使った気がする。地味に貯まっていた魔力結晶も結構使った。まぁこれからいやと言うほど貯まっていくのだろうし全く問題はないのだけれど。連日、疲労に負けせっかくあるお風呂に入らず浄化で済ませていた為、いい加減今日こそはと思っていたと言うのに、こうして睡魔に襲われてしまうと、また先延ばしにしたくなってしまう。このまま眠ってしまいたい。でもお風呂には入りたい。そうぐるぐると一人で葛藤していると、妹が起きた気配がした。


 そうすると現金なもので、たった今まで感じていた眠気は瞬く間にとんでいった。


「・・・?んー、んぅ、あ、おねーちゃ・・・、今、なんじ?わたし、寝過ぎちゃった・・・?」

「いや、ちょうどいい時に起きたね。装備作ってたんだー。今終わってお風呂入って寝ようと思ったとこでした。その小さな体でのお風呂初めてだし一緒に入る?」

「え?装備?お風呂なんで?一人で大丈夫でしょ?」

「本当に?その慣れない小さな手で頭しっかり洗える?湯船で滑ったら危なくない?」

「わたしをどれだけドジだと思ってたらそんなこと、ひどいのでは???」


 少し唇を尖らせるあざと可愛い妹を心の中で賛美しながらも、何も無いところで転んだり物を掴み損ねて取り落としたりしている妹のドジの場面が次々と脳裏を過った。中空に浮いていた目線を妹に戻すと、つい口にしてしまう。


「日常を見てですが何か?」

「ひえ、なんでもないです・・・。」

「あはは、ごめんて。ほら、ここのお風呂場はじめて使うから、設備とか二人で見ておいた方がいいじゃない。」

「あ、それは確かにそうかも。洗面所の蛇口の温度調整も、私言われるまで気がつかなかったんでした。」

「でしょ。あ、しまった。お腹空いてない?ごめん忘れてた。先にご飯にする?」

「んー、まだあんまり空いてないかな。」

「ならお風呂から上がってから夕飯にしようね。下着作るからこれでも飲んで少し待っていて。」


 妹に新しく白湯を入れ直し渡すと、素直に受け取った。


「はぁい。って、思わず返事しちゃったけど、下着?作れるの?今から?」

「あぁ、お姉ちゃんのスキル、下着くらいならすぐ出来るんだよね。さっき装備作る前に、試しにショーツ作ってみたんだ。」

「そうなんだ!すごいね!」


 裏のない純粋な賛辞に気を良くし笑みがこぼれた。


「そうだ、みーちゃんこっちにおいで、柄好きなの選んでいいよ。」

「私のって事?いいの?」

「もちろん。ブラ・・・はまだいらないね。キャミとショーツを何枚か作っとこう。」

「む、そうだけど・・・!なんか悔しい気持ち・・・!」

「ごめんごめん、他意はないよ。ホントに。これから成長するんだし、いいじゃない。」

「・・・それはそうだけどさー、成長したところで・・・。あれ?」


 途中で言葉を切り私の胸部を見つめる妹。背も高く全体的に発育の良かった私と、スレンダーに育った未来の自身を比べているのかもしれない。度々その様な発言をしていたのを思い出した。


 と、今更ながらそこでようやく自身の胸部の物量が明らかに小さい事に気がついた。いや、むしろ無いと言っても過言では無いかもしれない。じわじわと歓喜が湧きあがって来るのが分かる。


 体を動かす事が好きで異性にそれ程興味の薄かった私にとって、動きを阻害されるわ走ると痛いわ肩は凝るわで本当に邪魔でしか無かったのだ。


「お、お姉ちゃんのおっぱいが、なんで、」


 何故関係の無い妹がそれ程動揺しているのか分からないが、眉間にしわがより何なら少し震えている。思わず妹の眉間のシワをのばすと、上目にこちらを見上げてきたのが可愛らしく思いつい微笑むと、妹も機嫌を直したのかふにゃりと笑ってくれた。なんとかわいらしい事か。


「じゃなくて、なんで?!おっぱい!」


 返ってきた言葉につい渋い顔になる。


「よし、じゃあちょっと待ってね・・・、はいここから好きなデザインを「ちょ、なんで流すの?」

「ええ?別にいいじゃない。無くても困らないし、って言うか無い方がありがたいんだけど。邪魔でしかなかったからね。」

「そんな・・・!こんなひどい事ってないよ!」

「なになになに。なんでそんな絶望顔?テンションもおかしいし。」

「もうぎゅってしてもふわふわは無いんだ・・・。きっと今度からはゴツ、ってなるんだ・・・。」

「え?気に入ってたの?!あんな憎々しげに見てたのに?」

「そりゃふわふわを二度と感受出来ないなんてそんな事、って言ってる場合じゃないよ!大体どうしてそんな事がおこるの?大きくなるならまだしも、なくなるなんてどう言う事?こっちに来た当初はふわふわ顕在だったのに!あれは夢だったって事?いや、んな訳ない。確かにあったの覚えてるもん。は!体大丈夫なの?!」

「体は何とも無いけど。まぁ魔法ありの世界な時点でねぇ。・・・しっかり認識してみるとむしろいつもより体全体が軽いかも知れない。今まで何らかの負荷がかかってたんじゃねってレベル。」

「おっぱいをデバフ扱いはやめて!全貧乳を敵にまわすよ!」


 ジロリと視線を送られおざなりに謝ると、ふと疑問が浮かび口をついて出た。


「そんなつもりは、あー、えーと、すみませんでした。ってか、みーちゃん、これ私性別女性のままだと思う?」

「!!!・・・恐れていた事がまさか現実に、え、ついにお兄ちゃんになっちゃうの?・・・やっぱね、いい加減スパダリが過ぎると思ってたのよ。と言うか、男性体なお姉ちゃんだとどっちかと言うとお兄ちゃんって言うよりお兄様だよね?まぁお兄ちゃんも完全に間違いとは言わないけど解釈によっては」


 妹が雷に打たれたかの様に衝撃を受けた顔をしたと思えば、突然早口で何事か話し出した。


「ちょいちょいちょい、みーちゃん帰ってきて。急にいっぱい喋るじゃん。」

「あ、ごめん。えーと、女性かどうかだっけ。・・・あ!ステータスで確認出来ないかな?性別載ってなかったっけ?」

「なかったはず。まぁでもワンチャン記載される様に念じてみようか。」


 ミナモト・ミオ(15)(未分化)



「何だろう、性別でろーって念じながらステータス出したんだけど、見てこれ。未分化?」

「え、やっぱ女性じゃなくなっちゃったの?」

「みたいだね。そこは別に問題無いけど。遺伝子情報がまだコッチ仕様に書き換え終わってなかったのかな?徐々に書き変わるのかな。それかおっぱいが最後だったのか。ハっ、みーちゃんのは?」


 ミナモトミズキ(8)(未分化)



「みーちゃんも同じだね。何だろ、未分化って事は大人になったら分化する、男女どっちかに変化するとかそう言う感じ?」

「そうとしか考えられないね。分化する先が男女かどうかは分からないけど。ほら、なんとかバースの世界とかさ。」

「鑑定」


未分化

性別の一つ。

未分化の性を持つ種族は成長期から成人前後にかけて男女へ分化する。


(なるほど、あ、続き。)


成人を過ぎても分化していない場合、番を認識すると相手に合わせた性別に分化する傾向がある。


「成人前後までに男女に分化するらしいよ。過ぎても分化しなかったら番を見つけた時に分化するんだって。」

「へぇ〜、何かすごいね。ファンタジーって感じ。普通に幼女の体だから全然実感無いけど・・・。」

「番とかダル。他人に興味無いのに、成人前後までに分化出来なかったら一生未分化のままじゃん。まぁおっぱい無いのは助かるけど。くそ、みーちゃんと血の繋がりがなければ男になってサクッと嫁にするのに・・・!」

「そんな悲観的な、」

「いや、だって事実だし。そして悲観と言うよりは希望が近い。」

「でもお姉ちゃん彼氏いた事あったよね?!」

「どんなもんかと思って試しに付き合っただけだよ。あの三人も多分同じ。私達全員性格悪くてアッ、あいつらコッチにいなくて良かったね!本当色々危なかったよみーちゃん。セーフ。」

「何が?どうして危ないの?」


 無垢な瞳で見上げて来るのはやめて欲しい。これだから鈍感系ヒロインはよ!と、思いつつも、もう会えない友人の悪口の様な事を言うのは気が引けて口籠る。


「あー、いや、ほら、」

「何なの。急に歯切れが悪くなるじゃん。」

「あー、あの、あいつら、って言うかハルがいたら未分化なら女の子が殺到して大変かもねって意味。」

「ああ、確かにね!お姉ちゃん達四人組で全員王子だったから人気やばかったもんね。高等部の噂が初等部までくるって相当よ。」

「王子て。ウケるわー。それハルだけでしょ。お姉ちゃんなんて王子って柄じゃなかったし。我ながら今思えば愛想悪過ぎてずっと反抗期の人みたいな感じだったし。思春期かよクソダサくてウケる。恥ずかし。ぶっちゃけみーちゃん以外に優しくした記憶とか一切無いよ。それにヨミなんてただのなんちゃってヤンキーだしアキラなんてキモオタじゃん。」

「いや、全員顔が良すぎるのよ。ほぼほぼそのせいだよね。経済力もそこそこあるし。それに世の中にはそう言うキャラクター性の需要もね、」

「まぁそれはいいとして、そろそろお風呂行こう?」

「アッそうでした。」

「下着サッと作るからここから幾つかデザイン選んでくれる?」

「もー、急に話、わぁ、かわいいのいっぱいある!すご、選んでいいの?ホントに?・・・えっと、これとこれ、・・・あ!これも可愛い!」


 はしゃいでる妹の方が可愛い。可愛いに速攻で釣られたチョロ妹からしか摂取出来ない栄養素もあるんだよ。


「オッケー、あと三枚は選んでね。まぁまた後日追加で作るから、厳選しなくていいからね。目についたのでいいよ。」

「わかった!んーと、じゃあこれと、・・・あとこれとこれ!でお願いします!」

「はぁい、かしこまりました〜。ご用意しますので少々お待ちくださいませ〜。ふふっ。」


 声のトーンを上げショップ店員っぽく返事すると、妹はクスクスと楽しそうに笑った。あああーかわい!ほっぺに吸い付きたい。妹の笑顔を摂取するだけでどうしてこうも活力が湧くのか?私が立派なシスコンであるからです。


 待てよ、女性同士じゃなくなってるけどセーフだろうか?ほっぺにチュウはセクハラ?兄と妹なら事案?キャラによってはok?未分化同士だからセーフ?・・・いや、妹が気にしていないなら今まで通りでいいだろう。変に気を遣っても逆に変な感じになる。


 一瞬で脳の片隅に流し妹の笑顔を摂取して元気になった私は、言われたものをまとめて選択し、色を一緒に決めていく。作成開始ボタンが出ると次々と作り始めた。熟練度が上がった為かお試しの時よりだいぶ早く、ものの数分で全て仕上がった。出来た下着に洗浄をかけ一度アイテムボックスへしまう。妹のサイズを指定しながら取り出すと、きちんと子供サイズになっていた。ただ、デザインは大人用なのでへんな感じではあるが、妹は子供用は嫌がりそうであるしこれでいいのだ。


「はい完成。どうぞ。今日使わないのはアイテムボックスにしまっておいてね。ここのクローゼットでもいいけど。」

「ありがとう、お姉ちゃん!やったぁー、下着どうすればいいんだろうって思ってたんだ。これ、可愛いし、すごく嬉しい!」


 しばらく眺めいそいそとしまっている。喜ぶ妹を見るといつも、このために生きているのだと、言葉にできない何かが湧いて来る。それは人によっては喜びとか、幸福とか歓喜、満足とか言われる物かもしれない。ただ、偶にだけれど、時折そこに後悔とか、寂しさとか、詫びる様な感情が混ざる時がある。そんな事を思う理由が私自身、分からないと言うのに、何故か偶にあるのだ。


 軽く目を閉じそれを追い払うと、自分の物を作る。さっさと選び仕上げると、浄化をかけしまう。キャミソールを妹にも選ばせ同じ様に作り上げ浄化し妹の分をサイズ変更して渡した。自分の分だけ先程作ったショーツにデザインを合わせて

対して必要無さそうなブラをサッと作り浄化してそのまましまった。余談だがブラの方が使用魔力が倍くらい多かった。作りが複雑だからだろう。現代のブラの知識は無いに等しいというのにこんなに高級下着を簡単に作れて、スキルに感謝しかない。



「よし、じゃあお風呂いこっか。」

「はぁい。」


 立ち上がり妹を見ると、キャミと下着を両手で抱えワクワクが隠せない様子で見上げて来た。はぁ、好き、かわいい。


 

 パウダールームで衣服を全て脱ぎ日本式の浴室へ続く奥の扉を開いた。


 一応使う前に浴室全体へ洗浄をかける。三畳分近くありそうな広い湯船には、何もしていないにも関わらず並々と湯がはられていて湯気が立っていた。


「お姉ちゃん!お湯準備してくれてたの?ありがとう!」

「いや、してないよ。これ多分常時この状態を保つようになってるね。」

「そうなんだ。家のと一緒かぁ。」

「でもこれはすごいよ。掃除もいらないし湯のはりかえも要らないみたいだ。どっちも浄化がかかってる。湯はかけ流しみたいだね。」

「えっ、ほんとだ・・・、魔法の家すご・・・。」

「そんなしみじみ、やめてよ、笑っちゃうでしょ。もっとあったよね!?実感するタイミング」

「いやだって、地球ではあれほど文明が進んでもお風呂掃除は無くならないんだよ?凄いよ、十分。灯りのオンオフは地球でもAIで出来たじゃない。他のはおねえちゃんが凄いんであって家の凄さじゃないし。」

「・・・もー、みーちゃん、そういうとこだよ。」

「えっ何なに、どう言う事?」

「説明めんどくさい、さ、頭洗お!」


 さらっと褒められ照れを誤魔化すため妹を椅子へ促した。




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