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シスコン姉妹の異世界生活  作者: キリコ
15/40

アカシア様過保護問題


 気が急いていたせいで、我ながら車並のスピードが出ていた気がする。結界の中に入り、そのままスピードを落とす事なく真っ直ぐ家へ向かう。


 家の中に入るなりさっと二人まとめて洗浄をかけ、そこでようやくほっと息をついた。


 この家に入ってホッとするなど、こちらに来てまだ三日目だと言うのに早くも私にとってこの家が『帰るところ』になったのだと、なんとも言えない気持ちになった。そう考えると、最初に地球には戻れない事を知る事が出来て良かったのかも知れない。妹のステータスを見た事により無理矢理未練を絶たれたも同然だったが、そうでなければ妹の為にも、と、これから先休む暇無くがむしゃらに帰る方法を探し、地に足をつけた生活など臨むべくもなかった筈だ。この世界に目を向けず地球の事を思っていつまでも思い悩んでいただろう。そしていつかは狂っていた可能性もある。


 まぁ、逆に妹がいなければ絶望から即自暴自棄になっていたかもしれないが。まぁ、その様な事はいい。今は妹の能力と記憶とやらをキチンと把握しなければならない。


 いや、むしろ最初から確認しておかなければいけなかったのは分かってはいた。だが妹の思春期に干渉し過ぎて一度かなり怒らせた過去の出来事がよぎり、後回し後回しにしてしまった。妹の事を何でもかんでも把握しておきたい気持ちは今でも無くなったわけではない。自制する様になっただけだ。そのせいでまた私は妹に干渉し過ぎているのではと、自身を疑う為、自分では必要な事との境界線がいまいち分からなくなってしまった。


 まぁ所詮言い訳でしか無いが。



「じゃあ夢の話とやらを聞こうかな。」

「うーん、でも自分の中で纏まってないから多分支離滅裂だよ?」

「いいよいいよ。話してるうちに纏まるかもでしょ。」

「まぁ、それでいいなら。」


 話しながら二人とも靴を脱ぎリビングへ向かう。肘置きと足がかわいいモコモコしたクラシカルなソファに並んで座った。改めて二人の手を洗浄し、ローテーブルに紅茶を出す。お茶請けにはクッキーを。



「さて、先ずはみーちゃんのステータスから見せて貰おうかな?世界に一人とかの激レア魔法とか。他にも気を付けないといけなさそうなのありそうだし。」

「うん、はいどうぞ。」


 出現させてくれた画面をそそくさと隣から覗き込んだ。



ミナモトミズキ(7)

称号:

世界の愛し子

界を渡りし者2

聖なる乙女


 Lv.7

 HP 112/1060

 MP 522320/525500


魔法属性▽

神聖魔法

無属性魔法

魔法創作

水魔法

風魔法

火魔法

土魔法

雷魔法

氷魔法


所持スキル▽

家事 音楽 芸術 言語理解 言語筆記 鑑定 空間把握 探知

錬金術 クラフト 園芸 採取 悪意感知 オーラ 夢渡り MPガード



(あれ、HP・・・ああ、紅茶で少し回復したのね。うわぁ、なんか如何にもレア度の高そうなスキルが幾つも・・・。どれどれ、先ずは称号からね。)




世界の愛し子

瘴気を取込み浄化しマナとして排出する機能を持つ。浄化量は能力値に依存する。訓練すればマナに変換された内数パーセントは自身の魔力として取り込む事が出来る。


世界に存在している、悪意に染まっていない生物全般に好かれやすい。但し愛し子は、悪意に染まりやすい人間やモンスター相手では直接には効力が弱い為、短命な事が多い。愛し子は世界に1人である為、世界を巡る事が推奨される。死亡すると次の愛し子が生まれるまで百年から数百年程時間を要する。


今代の愛し子は魂が輪廻から戻り受肉する寸前、魂を利用しようと魔術師が干渉してきた為次元の狭間に落ちた。愛し子と言う特殊な魂はこの世界でなければ魂が適合出来ない為、召喚がもう少し遅ければ肉体が耐えられず死亡していた。この度ようやく発見された為アカシアにより急ぎ召喚された。その際、愛し子の姉の魂が守護者に適任であった為元の世界の管理者に交渉し愛し子と一緒に召喚されている。


(これはこの間見たね。これ見てみーちゃん絶望した様な顔してて心臓に悪かった。何れこの訓練とやらもしなければね。)




界を渡りし者2

界を2度渡った証。

その際、代償として以前の肉体を消費した。

現在はアカシアにより新しく受肉している。


(これみーちゃんも称号名は私と同じだけど、精神界の事が書かれていないな。精神界は潜ってないって事?うーん、もしかして、産まれる前に地球に流れた時の事を1回目にカウントしてる?って、肉体を消費!?それって死と何が違うの??でも見た目も記憶も前のままだしな。若返ってはいるけど。分からん。今の身体は完全に新しい体なのか。まぁでも前の体は地球仕様で虚弱だったからいい事かも。まって。怖い事考えてしまった。神様に作られた体って、神の眷族とか神子とかなのでは・・・?まさか、ね?でもそれならトイレが必要無いのもアカシア様が設計図作った家にトイレが無いのも納得・・・、いやいやいや、それはおかしい。だってそうなら私は!?私もトイレ必要無いって事は・・・、


ああああああああああわたし今大人じゃないからわかんない!!!


おっと、隠蔽膜破れた。)


「お姉ちゃん・・・?どうしたの?大丈夫?何かあった?」


(・・・・・・うう。順応スキル仕事してないじゃん。そして続きはないのか・・・無慈悲・・・。もういい、次。)


「あー、いや、大丈夫。何も無いよ。」

「嘘だ。だって膜破れたみたいだし、あの一瞬の魔力の渦巻き様は絶対なんかあったやつ。」

「うーん、そう言われると・・・。うーんと、みーちゃんの体、完全に新しい体なんだなって。前の体は消費したって書いてあったから・・・。」


(それだけじゃないんだけどね。考えてしまった事柄についてはまた追々・・・。)


「それだけ?あやしいー。」

「うう、その内ちゃんと言うから!見逃して。」

「絶対だよ?一人で背負って精神摩耗しましたとか絶対やめてね。」

「はい。」



(見逃された。あぶね。マジで順応スキルどうした?ちゃんとしてよね。よし。続き見るか。)


聖なる乙女

歴代の愛し子の中でも特に浄化能力が強く瘴気が蔓延る世界を救済出来る可能性を秘めている。


(はちゃめちゃにみーちゃんに似合う称号キタコレ。みーちゃんこそ相応しい!こう言うの待ってました。おっといけない。えーっと?要するにすごく質の良い愛し子だよって事か?こんなの残りの力注ぎ込んじゃった疑惑がより濃厚になっただけじゃん・・・。アカシア様マジで大丈夫なの?生きてる?続きも見れないか。でも他のと違って後少しで見れそうな、なんだろうこの感じ・・・。もうちょっと成長したらまた見せてもらおう。)



(さて、次は魔法か。)




神聖魔法

光・聖魔法の上位互換。聖魔法では不可能なレベルの回復や蘇生が使用出来る。


現在神聖魔法を所持している存在で肉体を持つ生物は愛し子と一部の聖獣のみ。


(でたー!さっき森で言ってたヤバ魔法ね!これはマズイ。いくら何でも蘇生はヤバすぎる。だってこれ暗に光魔法と聖魔法では蘇生出来ないっぽいの匂わせてない?イコール蘇生使えるのみーちゃんだけって事じゃん。世界の理的には大丈夫なんだろうか?だって教会で蘇生とかない世界って事でしょ?レア度ー、いい加減にして。それに回復とかもどうせヤバ性能なんでしょ。これがラノベ主人公ならホイホイ使ってまたなんかやっちゃいました?的展開になるやつ。痛すぎ。んで方々から狙われる流れね、私知ってる。無理。世界に一人とかマジで・・・。アカシア様やりすぎ問題。二人っきりで誰にも感知出来ない時じゃないと使うの禁止。)



「みーちゃん・・・、神聖魔法は誰にも感知できない時しか使っちゃダメだからね。念の為このステータス画面の所々も後で隠蔽かけようね。」

「うん、使い所はちゃんと弁えてるよ。じゃないとトラブルに巻き込まれちゃうやつなのはそこまで詳しく無い私でも分かるから。」

「良かった。後で隠蔽かけた後のステータスも見せっこしよ。」

「うん!あ、私のを見てる間にお姉ちゃんのステータスも見せて?」

「ああ、そうだね。お互いを知ってないと危ないか。なんか気が抜けてるのかなぁ。気がつかなくてごめんね。」


 答えながらステータスを表示させ、見やすいように妹の方へ動かす。なるほど、考えるだけで動かせるのか。


「私が気がついたんだからいいじゃない。役に立てる事がちょっとでもあるなら私は嬉しいな。基本的におんぶにだっこ状態だし。比喩としても肉体的にも。」


 そう言いながら妹は拗ねた様に口を尖らせている。引け目と悔しさを思うのは大人であった記憶がある事も原因の一つであろう。私は私でお世話を完全に楽しんでいるので妹が引け目を感じる必要は全くないのだが。


「お姉ちゃんはお世話楽しいからじゃんじゃん頼って欲しいけどねー。」

「うー。」


 目を妹のステータスへ戻すと、妹も私のステータスを見始めた様だ。




無属性魔法

身体強化、念動力や転移など、属性が伴わない魔法。能力値に依存し可能な範囲が変動する。


(これは私と同じだね。)


魔法創作

イメージした魔法を作成できる。複合魔法や強力な魔法は使用MPが熟練度・能力値に依存する。


(うわー、これ、もしかして!?色んなアニメの魔法とかも作れるのでは・・・?あれ?でも些細な物とはいえ私もイメージで魔法使いまくってるけど、あれとは違うの?・・・あー、もしかして魔法を定型に出来るって事かな?〇〇ショットとか〇〇ランスとか、呪文唱えたら能力が足りれば誰でも使える系とか?うーん、でもそれなんかみーちゃんにメリットある?でもアカシア様が態々付与したならなんかあるんだろうし・・・。まぁ、色んな魔法を開発したら名声は得られるかもね。利益をある程度世間に提供出来るなら世渡りはしやすくなるかも?いや、逆に身を危険に晒す事にもなりそうだしな・・・。わからん!)



所持スキル▽

家事 音楽 芸術 言語理解 言語筆記 鑑定 クラフト 錬金術 園芸 採取 悪意感知 オーラ 夢渡り MPガード



(はいはい、ユニーク系っぽいスキル多いね。知ってた。採取まではなんと無く分かるけどね。錬金術以外は習い事と趣味でしょ。)




音楽

熟練度を上げるほど聴くものの心を動かす事ができる。


愛し子が魔力を乗せれば音色によっては浄化が促進される。

芸術と相乗効果がある。


芸術

熟練度が上がるほど、見る者、聴く者の心を動かす事ができる。

音楽、クラフトと相乗効果がある。


クラフト

裁縫やアクセサリー、材料の加工をし易くなるスキルセット。

芸術と相乗効果がある。



(え?なんか凄いんだけど。相乗効果かぁ、考えても見なかったな。相乗効果を考慮すると私のスキルよりハンクラ民向きでは?それにしても、みーちゃん芸術系の才能があったんだね。音楽にはなんか愛し子特有の効果が付いてるけど。まぁでもみーちゃんの歌声は地球時代から耳から浴びる聖水だったからね。音楽の先生のせいで私達の前以外では歌わないけど。思い出したら腹立ってきた。いかんいかん。まてよ?瘴気がそんなに蔓延してる世界なら、世の中も荒れてて娯楽もそんなに豊かじゃないだろうし、歌姫として売れれば浄化も信仰心アップも出来るんじゃ?歌姫まで人気が出てからになるけど、歌姫がアカシア様についてダイマすれば・・・。アカシア様に捧げる歌とかなんとか言って作詞させてもいいかもしれない。心のメモに書き留めとこう。)



錬金術

錬金術を行う為に使用するスキルセット。

熟練度が上がると、品質や成功の確率が上がり錬金可能なアイテムの種類が増える。

薬術の上位互換にあたる。


(パイと爆薬ばっか作る錬金術師が爆誕しませんように。普通の一般的な方向性でお願いします。あ、でも普通にポーション作ってたから大丈夫かな。良かった。システムがちゃんと方向性を導いてくれたんかな。さす神。)



園芸

熟練度が上がると、品質や生産量を上げる事ができる。


(みーちゃんが薬草を育て始めたら凄い事になりそうな気配を察知。)



採取

熟練度が上がると目的の物の、探索、判別、収穫が容易になり、採取物の品質が上がる。


(もしかして、私の採取した物と品質が違ったりするのでは?これは要確認、と。はい、次くらいからユニーク系統っぽいやつね・・・。)



悪意感知

対時した相手の心の悪意を感じとる事ができる。オンとオフの切り替え可能。


(んぇ、これめちゃ当たりスキルじゃん???初めて会う人は全部このチェックしたがいいね。合図決めなきゃ。)



オーラ

生物が放つ魂の輝きを目視できる。

オーラを見る事によって汚染状態を確認できる。


(おお、要注意人物チェック出来ますね。これも合図決めたいところ。)



夢渡り

夢を見ている時、他者の夢へ介入する事ができる。

絆が強いほど入り易くなる。

但し、相手が眠っていなければ使用出来ない。

難易度は絆の強度と能力値に依存する。


(こ・・・これじゃね?大樹がどうとか夢でとか言ってたの。・・・絆は必ずしも必要ではないのかな?大樹の精霊みたいな方とお話でもしたんだろうか。まぁ、これならみーちゃん側から干渉したって事だよね?相手からちょっかいっかけられたかも知れないよりは、危険度はまだちょっとはマシ?次でラストか。)



MPガード

攻撃等を受けた際、HPの代わりにMPを消費し、HPを温存できる。

オンとオフの切り替えが可能。

但し、外傷や毒、状態異常しか対象に判定されない為、疲労による体力消費はガードできない。


(チートのトドメきたー。いやいやいや、アカシア様、過保護!いやありがたいけどね!めちゃくちゃいいじゃんこのスキル。私達HPとMPの格差エグいから、虚弱なみーちゃんにとっては超有効スキルじゃん。さす神!天才!MP少ない人にとっては死にスキルだろうけどね。)


(あれ?よく考えたら最初の私のHP最大値、レベル上がった今のみーちゃんの七分の1くらいだったって事は私もそんなに頑丈じゃ無いって事だよね?あっぶね。・・・まぁ結界をだいぶ使い慣れて来たからいいけども。あー、私もMPガード欲しかったなー!)



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