5.春の攻略対象と友達になりました。
本日六本目〜!
「僕と友達になって!」
(え?)
俺は、全く予想外の返答に少し困惑していた。だが、困惑しているうちに彼が言葉を発した。
「ずっとみなとくんと友だちになりたかったんだ!かんなちゃんからみなとくんの話がいっぱい出て来るんだけど、みなとくんは僕に話しかけてくれなかったから、僕の事が嫌いなのかなって、ずっと気になってたんだ!かんなちゃんから聞くみなとくんの話は面白い話ばっかりだったから、僕もみなとくんと友だちになりたいと思ったんだ!だから、今日みなとくんが話かけてくれて、嬉しかったけど怖かったんだ。もしかして嫌いって言われるかもって思って!けど、みなとくんは僕の髪飾りが似合ってるって言ってくれた!すっごく嬉しかった!だから僕はみなとくんと友だちになりたいです!」
とんでもない長文を噛む事なくいい終えた春樹くん(3歳)。もう一度言おう。3歳。
(こいつ天才か?)
いきなりの長文を言い終えた彼にそんな事を思ってしまう。
(違う違う。そうじゃない。)
すぐに、頭を切り替えた。
「えっと、うん、いいよ。」
そう答える自分に「あれ?俺もしかして、3歳児に語彙力負けてる?」と悲しながら考えていると、彼がパァッと嬉しそうな笑顔で。
「やった!」
と言った。
(こいつの笑顔を太陽スマイルと名付けよう。)
俺は、彼の太陽より眩しいかも知れない笑顔を見ながらそんな事を考えるのだった。