37.お昼ご飯
あれから、時間が流れお昼休みの時間。
俺は、教室でかんなと春樹とお弁当を食べていた。……ん?
「おい、春樹。何でお前がここにいるんだよ別クラスだろ。」
「いいじゃん別に、減るもんじゃ無いし。」
「いや、俺のライフがごっつり減るわ!お前自分の容姿がいいって自覚あんだろ!周りの視線考えてくれよ!」
「溱だって、カッコイイじゃん。ねぇ、かんなちゃん?」
「え、いや別に……、かっこよくなくなくなくなくなくなくなくない。」
「どっちだよ……。俺にお世辞はいいから、全く…。」
「別にお世辞じゃないんだけどな。で、一緒に食べていいだろ?」
「はぁ、まぁいいよ別に。」
「サンキュー!溱ならそう言うと思ったぜ!」
はぁ、とため息をついた後微小を浮かべる。でもこいつのこういうとこ、俺結構好きなんだよな。
「おーい!桜凪ちゃんも一緒に食べる?」
前言撤回、やっぱ嫌いだわ。
ちなみに、桜凪はすっかり熱が下がったらしく、元気に学校に来ていた。…ぶっちゃけあんなに熱あったのに、一日で治したのには、びっくりした。
「えっと、私がお邪魔してもいいのかな…?」
「いいのいいの!な、いいよな溱、かんなちゃん!」
「ああ、いいよ。」
「み、みなとがそういうなら…。」
「ありがとう!三人とも!」
ニコッと可愛らしい笑顔を浮かべる桜凪。そして、俺は思った。
(………誰だ。)
俺の知ってる桜凪はもっと愛想が悪くて、素直じゃないけど律儀でいつも険しい顔をしてるイメージがある。けど、今はその真逆である。
(外面ってやつか?)
けど、ヒロインが?と、そんな事を考えていると桜凪が口を開いた。
「ねぇ、少しみんなに聞きたいことあるんだけど…。」
「何だ?」
「………“ 四季恋”って知ってる?」
昨日一緒に帰っている時にされた質問だ。
「うーん、聞いた事ないな。なんかのドラマとかアニメ?」
「私も聞いた事ないわ。」
「俺も、昨日答えたが知らない。」
昨日錦鯉の仲間かと答えたら、呆れた目を向けられた。……しかし、シキコイ?改めて考えると何処かで聞いた事がするようなしないような…。
「それが、どうかしたの?」
そうかんなが聞く。
「ううん!知らないならいいの!」
そう、とかんなは答えてその話題は終了し、別の話題へと移る。
その時の桜凪は、会話はしているものの何か別の事を考えている様な、そんな気がした。
……それにしても、イケメン一人と美少女二人に囲まれて食べる弁当は、周りの視線が痛くて味がしなかった…。




