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36.一之瀬恵 後半秋良side

そして、翌朝。俺は、かんなと共に登校して今は学校の玄関にいる。


「なぁ、かんないい加減機嫌直してくれないか?」


ツーンと顔を背けるかんな。


(…ぐぬぬ、今回のかんなは過去一厳しいぞ。)


実は、登校中に何度もかんなの機嫌を直そうと、褒めて褒めて褒めまくったのだが、顔を赤くはするがそれでもツーンと顔を背けてしまった。


(どうすっかな…。)


「おはよう、桐賀くん。」


「ん?」


そう考えていると、誰かに声をかけられた。そして、振り向くとそこには秋の攻略対象の櫛田秋良くんと不満げそうに俺を睨んでくる真壁啓斗くんと、見たことのない可愛らしい女の子がいた。


「ああ、おはよう。………その子は?」


「僕の幼馴染だよ。」


「初めまして、一之瀬恵です。」


そう自己紹介して、ニコッと笑った。


(ちょー可愛いな、もしかしてライバルキャラって奴か?)


そんな事を考えてるのを読まれたのか、かんなから鋭い視線を感じる。俺はゾクッとして我に返った。


「あ、ど、どうも桐賀溱です。」


「よろしくお願いします桐賀さん。…そちらは彼女さんですか?」


「ああいえ幼馴染です。」


「そうなんですね、私たちと同じですね。」


私たちというのは、一之瀬さんと櫛田くんと真壁くんの事だろう。


「…椎名かんな。」


そうぶっきらぼうに自己紹介をするかんな。


(そうだった、こいつ今機嫌が悪いんだった。)


「…あらあらなるほどねぇ。」


「な、何?」


そうして、一之瀬さんはかんなへ近づき耳元まで顔を近づけて、何か耳打ちした。その瞬間、かんなはボンッと音を鳴らして顔を赤くした。


「ほ、ほんとにそう思う!?」


「ええ、とっても。」


そして、かんながにへらにへらとにやけ始めた。


(お、俺でも機嫌を直せなかったかんなをあんなあっさり、一体どうやって!?)


「ふふ、桐賀さん。」


「あ、はい!」


「椎名さん、とっても可愛いですね。」


何を聞かれると思ったら、可愛いかどうかだって?そんなの…


「はい、めっちゃ可愛いと思います。」


ボフゥン!!

隣で爆発音がした。


「あ、爆発し…、かんなぁぁぁ!!???」


一之瀬に可愛いと言われて、キャパを迎えたのか、かんなが目を回して倒れていた。


「おい!しっかりしろかんな!」


しかし、かんなはあふぇあふぇあふぇと目を回している。流石に焦ったので、彼ら向き直ってに言った。


「すいません!ちょっと保健室連れていきます!」


そう言って、俺はかんなを抱えて保健室へ向かう。


「……お似合い、かわいい、お似合い、かわいい…。」


途中でかんなが何か連呼していたが、焦っていた俺にそれは聞こえないのだった。


━━━━━━━━━━━━━


「あらあら、行ってしまいました。」


「恵、ちょっとやりすぎだよ。」


「だって、二人とも可愛いんですもの。」


フフっと恵は笑った。


「恵が一番可愛いよ。」


そう突然秋良が言った。


「へ?いえ、そんな…。」


そんな事を言われるとは思っていなかったのか、両手を両頬に触れ、照れ照れと体をくねらせる恵。


「恵も人の事言えないじゃないか。」


「だって、急にそんなこと言うんですもの…。」


「事実だもの。」


「じっ!?」


そう言ってまた、照れ照れとし始める。


「まぁ、でも。」


確かに可愛かったな二人とも、とても純粋で真っ直ぐだった。


ー僕とは違って。


「…どうかしました?」


そう我に戻った恵が秋良に話しかける。


「ああ、いや何でもない。行こうか。」


はい。と言って歩き始める二人。


「………秋良様……。」


そうポツリと呟いて、その二人を……、いや正確には秋良一人を心配そうに見つめる者が一人、静かに彼等の後ろを歩き始めた。




(*´∇`)ノ おひさ〜♪

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