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32.ツンデレ幼馴染〜かんなside〜

本日2本目です…。

「遅い…。」


私は、帰りが遅い湊のことを考えていた。…桜凪さんだったっけ?あの可愛い子。その子が心配だからって学校に残ったきり帰ってこない。時計を見ると、もう7時半を経過していた。


「まだ、帰ってこないわねぇ、湊ちゃん。」


「そうですねおばさん。」


ただいま私は、桐賀宅にお邪魔している。理由はもちろん、帰ってきた湊に根掘り葉掘り聞くためだ。彼女とはどういう関係なのかとかね。


(何よ、あの子にデレデレしちゃって。)


私は、1時間目の出来事を思い出していた。あの時の事を思い出すと…胸がズキッとする。何故あそこで抱き抱えられていたのが私じゃないのか。


(あんなぽっと出の子に、みなとはあげないんだから!)


いつから私がみなとの事を好きだと思っているのか、もう十年の片想いだ。


(そういえば、みなとったら私が春樹くんを好きだなんて勘違いを…。)


いやまぁ、普通はそう考えるか。確かにみなとと春樹くんを比べるなら春樹くんの方がイケメンだろう。小中学生の頃も何人に誤解されたか。…けど、私は誰がなんと言おうとみなとが好きなのだ。他の誰でもない、私を救ってくれた彼だからこそ、私は好きになったのだ。


(…アピールが足りないのかな?もっと分かりやすく接するべき?)


「かんなちゃん、連絡入れてみてくれる?」


そんな事を考えていると、おばさんが声をかけてきた。そして私は、ふと現実に戻った。


「分かりました。」


そうよ、今はそんな事考えている場合じゃないわ。


(そうだ、ちょっと困らせてやろう。)


私をこんな気持ちにさせた腹いせだ。そうして私は連絡を入れる。


『遅くない?』


『もしかして、あの子とイチャイチャしてるの?』


『じとー(スタンプ連打)』


そうメッセージを送って、じとースタンプをスタ連する。


(…流石にやりすぎたかも、これ結構うざいよね?嫌われたらどうしよう。)


すると返信が返ってくる。


ドキンと胸が跳ねる。


『そんなに送らんでよろしい。あと、イチャイチャはしとらん。』


(あっ…。みなとだ…。)


私は微笑を浮かべた。私は何を心配していたんだろう。確かに他の人にはウザイ行為かもしれないが、彼はそんな事で私を嫌う人じゃなかった。


「ほんと、大好き。」


そう呟いて、返信する。


『嘘』


『いや、嘘じゃねぇし。』


ふふ。やっぱり楽しい。ただのラインなのにこんなに嬉しい気持ちになるんだから。私ってば相当湊の事が好きなんだなぁ。…それなのに、桜凪さんにデレデレしちゃって。そうだ、ちょっと困らせてやろう。


『じゃあ何でこんなに遅いの?』


『桜凪が、ぐっすり寝てたから起きるまで待とうと思って、そのまま待ってたらこんな時間になった。』


『……へぇ、良かったわね。あんな可愛い子と長い間一緒にいれて。』


『いや、別に良くは無いが…。何かトゲがある言い方だな。』


『別に、トゲ何かないけど?』


『あるじゃん。』


(うーん?いまいちな反応だな?もっとあたふたしてくれないかな?)


『心配してくれたのか?』


そう考えていると、ターン制のやり取りだったはずが、みなとが連続でメッセージを送ってきた。


「べ、別に心配なんて…、するに決まってるでしょ。」


そう呟いて返信する。


『べ、別に心配はしてないわよ。えぇ、断じてしてないわ!』


(あああああもう!私ったらこんなんだからみなとに勘違いされるんでしょう!?)


あたしは、自分の愛想ない返信に後悔しながら足をバタバタさせていた。


『そっか…。そうだよな。俺を心配するわけないよな。』


「あっ…い、いや違うよ。心配だよ?」


ほら、正直に言わないからこうなった!


「よ、よし今度こそは素直に、素直に。」


そう自己暗示しながらメッセージを打ち込む。


『え、いや別に心配してないわけじゃないけど…』


「はぁ、はぁ、私にしては頑張った!」


こ、これで伝わって欲しいが。しかし、私はみなとの鈍感具合を嘗めていた。


『いいよ。気を遣わなくて、俺が心配されるのはおかしい事だし。そうだよな、俺なんかに心配しないよな。ごめん。』


「ああああああ!何でそうなるのよ!ほんと鈍感何だから!」


私は、焦って文字を素早く打ち込む。


『い、いや。違うのみなと、ほんとに違うの。別にみなとの事どうでもいいとかじゃなくてね?』


『ほんとにごめん。…かんなは優しいな。ありがとう。好きでもない俺なんかのために。』


そこで、ピタッと指が止まる。私の思考が真っ白になるのを感じる。


(好きだよ…。ずっとずっとあなたのことが好きなんだよ。)


そして、私は“ 無意識 ”に文字を打ち込む。


『好きだよ。』


そう送った瞬間、私はさぁっと現実に引き戻された。


(あ、あ、あ、あ、ああああああああああああああ!!!!!!!!!!)


私は焦って送信取り消しボタンを素早く押す。


「はぁ、はぁ、はぁ、み、見られた?え、私今みなとに告白したの?何やってんの私ぃ!!!???」


有り得ない、そんな事ある!?無意識に本音を打ち込んで送信するなんて!


「へ、返事とか、ま、待った方がい、いいのかな?いや、いっそ聞く?」


-トゥルン


そんな感じでバタバタ悶えているとスマホが鳴った。その音に私はビクゥッと身体を跳ねさせた。


(へ、返事きたーー!!!!)


私は、ドキンドキンしながらスマホを恐る恐る見る。


『すまん、ちょっとからかった。』


その瞬間、すっと真顔になる。


そして、


「あ、あ、あ、あ、あ、あ。」


すぅー


「あんのばかぁーーー!!!!!!!!!」


私は人生で出した事もないような声量で、気持ちをぶちまけるように叫んだ。


────────────


「あらあら、可愛いわぁ。」


そんなかんなの様子をそばで、微笑ましく見ていた人がいたそうな。

これからは、無理せずゆっくり投稿にしたいと思います。

けど、1ヶ月に一回は必ず投稿します。今度こそは!

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