24.テスト順位発表 〜桜凪side〜
「うぅん、体だるい…。」
テストから一週間後、今日は遂にテスト順位発表だ。そう、秋の攻略対象の秋良とのイベントの日だ。テストでミスした覚えは無いので、問題なく一位になっているはず。…流石のあいつも今回ばかりは邪魔出来まい。
「しかし、春夏はどうするかなぁ…。」
ズキっ
夏の攻略対象の夏目とのイベントは桐賀に横取りされ、春の攻略対象に至っては根暗設定だったはずなのに、あの陽キャっぷりである。
「春樹とあいつ、親しげだったのよね…。」
ズキっ
私は先日の彼らとの会話を思い出していた。実にお互い気の置けない関係であった。
(もしかすると、あいつがまたシナリオにちょっかい出した?)
ズキっ
そうだとすれば、あいつは相当厄介だ。
「まぁ、今はそんな事考えても仕方ないか!今は秋とのイベントに向けての準備をしよう!」
ズキっ
確か、四季恋のシナリオはこうだ。
テストで初めてヒロインに負けてしまった秋良。すると彼を慕っている、今後ヒロインのサポートキャラとなる啓斗くんが、ヒロインに突っかかってくる。そこで彼と知り合い、周りと何か違うヒロインの態度に次第に心を惹かれていく…。
と、いうシナリオだ。
「なら私は、彼に突っかかられるのを待てば良いのね。」
完璧!
ズキっ
「よし、じゃあ学校へ行こう!行ってきまーす!」
私は頭の頭痛を無理矢理押し込んで、家を飛び出した。
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そして学校。まだ頭がズキズキする…。
えっと…、私の順位は……。よし!一位だ!
私は取り敢えず、一位が取れたことに安心した。
(さて、後は啓斗くんが私に絡んできたらOK!)
私はのんびりとその場で待っていると、誰かの怒鳴り声が聞こえた。
「おい!そこのお前!」
キタ!!!啓斗君だ!!
「はい、私の事ですか……ってあれ?」
何故か、彼は私と真反対の方へ向いていた。
(おーい!私はここですよぉー!)
しかし、彼は一向にこっちに顔を向けない。一体何なんだと彼の方を見ると『あいつ』がいた。
(なっ!!桐賀溱!!!)
「嘘でしょ…。秋良との最重要イベントが…。」
(…また、あのモブにイベント横取りされたぁ!!!)
私は心の中で精一杯叫んだ。
そう、またあいつが邪魔をしたのだ。
(けど!どうして!)
私は暫く考えて、ハッと順位表を見た。
「一位は私で…。二位は、桐賀溱!!!???」
私はそこで完全に頭がヒートを迎えた。
(あ、頭がぁ!)
ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ
も、もうダメ…。
私は限界を迎え、イベントの行方を確認する事なく、頭を抑えながら教室へ入るのだった…。
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