表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/39

18.秋の攻略対象


 「おい!そこのお前!!」


 誰かが呼ばれてる様だ。俺は誰かと周りをキョロキョロとする。


 「お前だよ!お前!」


 ん?俺の方指してないか?


 「も、もしかして俺か?」


 「そうだお前だ!」


 どうやら、俺を呼んでいたらしい。いや、しかしこの人誰だよ。話した覚えもないし、こんな大声で呼ばれるような事もした覚えがないんだが…。


 「お前が、桐賀溱で間違いないか?」


 「え?あぁうん、そうだよ。」


 何故、俺の名前を知っている?訳がわからなくなってきた。


 「やっぱり…!何で、お前みたいな地味顔で、何も持って無さそうな無能が二位なんだ!!」


 「はえ?」


 な、何だ?急に俺の悪口を言い始めたぞ?無能て、あんた俺と初対面だろ?もしかして、コイツヤバい奴なんじゃ…。


 「…溱が、無能ですって……!」


 「ちょっ、かんなちゃん!気持ちは分かるけど、落ち着いて!!」


 かんながヤバい雰囲気を放っていた。ちょ、コイツガチギレしてない?


 「あんたが!溱の何を知ってるってよ!何も知らないくせに!」


 「は?何だお前!こんな地味顔な奴無能に決まってんだろ!?」


 いや、コイツは何言っているのか分からんのだが。


 「あんたまた!人を顔でしか判断できないあんたの方が無能でしょう!?」


 「な!?きさま!もう一度言ってみやがれ!」


 「ちょ、二人とも落ち着けって。な?」


 「無能は黙ってろ!!」


 「また言ったわね!」


 ああ、もう収集がつかない。かんなは何故俺より怒ってるんだ?友人想いなのはいいと思うし、嬉しいけど。流石にキレすぎだ。ここはかんなを止めて、平穏に解決しよう。と、俺が考えて言葉を発そうとした時。


 「何してるんだ、啓斗?」


 誰かの声が後ろから聞こえた。誰だと思い振り返ってみると、とてつもないイケメンがたっていた。誰だこのイケメン…。


 「あ、秋良さん…。」


 何?秋良だと?じゃあまさかコイツが…!


 「またお前は…。勝手に動くなといつも言ってるだろ?」


 「ッ。だってそこのそいつが…。」


 「だってじゃない。」


 「あだっ!」


 秋良と思わしき人物が、啓斗と思わしき人物にチョップをかます。すると、俺たちの方へ向き直って。


 「コイツが迷惑かけたみたいだね。本当にすまない。コイツ、俺のためならなりふり構わない所があるから大目に見てやって欲しい。」


 そうして、秋良と呼ばれた彼は、俺たちに深々と頭を下げた。


 (この容姿、名前、態度。コイツが秋の攻略対象か…。)


 俺は、この場面でそんなことを考えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ