17.テスト順位発表
テストが終わってから一週間。今日は、今回のテストの学年順位が張り出される日である。俺は成績は良くしておきたいので、大人気ないが本気を出させてもらった。………まぁ、それでも何問かは間違えてるだろうから、良いとこ10位以内って所だろう。桜凪に消しゴムを貸さなければ、もっといい線いっていたかもしれないが、それについて後悔はしていない。
「今日、順位発表だな。俺は自信あるぜ!」
「その自信はどっから湧いてくるんだ春樹…。」
「いやいや、合計260点は俺にとっては高得点よ?お前と一緒にするなよ?」
「いや、世間一般的な観点だと思うぞ。」
「なんだと!?そうだったのか!?」
「そうだったんだよ。」
流石春樹、馬鹿である。しかし、こいつ国語はいいんだよなぁ。今回も98点だったし…。どうなってんだ。
「声がでかいわよ。目立ってるじゃない?」
春樹と廊下で一緒に話していると、教室からかんなが出てきた。たしかに少し声が大きかったか。
「悪い、気をつける。テストの順位の話をしてたんだ。」
「教室にいてもバッチリ聞こえてたわよ。」
「かんなは確か点数高かったよな?」
「そんなに高くないと思うけど、428点だったわ。」
「くそぅ…。天才どもめ…。」
隣で春樹がなんか言ってる。因みに俺は476点だ。
「お、先生が来たぞ。」
そうこうしている内に、どうやら先生が順位表を持って来た様だ。この学校はテスト順位がクラス前の廊下に張り出される仕組みになっている。校長が言うには学習意欲を高める為に、そうしているらしい。因みに張り出されるのはTOP30の人物だけだ。それ以外は、後で個別に先生から報告を受ける。という仕組みだ。
「さて、問題の順位はと…。おっとぉ??」
一位 桜凪雪実 496点
二位 桐賀溱 476点
三位 櫛田秋良 474点
四位 三革鮎夢 458点
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九位 椎名かんな 428点
まじか、俺が二位?ってか、それより桜凪496点て…圧勝やないかい。前世の記憶を持ってしても勝てないとは…。
「すげぇな!溱!お前二位かよ!?」
「あぁ、俺もびっくりしてる。」
「私はギリギリ一桁ね…。」
「いや、かんなちゃんも十分すごいよ!」
「お前はもっと頑張れな。」
「俺は、いつも頑張ってるぜ!」
春樹が太陽スマイルをお見舞いする。何度も見ている俺でも、この笑顔は反則だなと思う。こんなの初見でされたら女の子は惚れちまうだろ。
「まぁ、今回は運が良かっただけだよ。」
そして、俺はまた順位表へ目を向けた。三位は櫛田秋良、四位は三革鮎夢って人か…。ん?“秋”良?
「おい!そこのお前!」
そこまで考えて、誰かが大声で誰かを呼ぶ声が聞こえた。




