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唯一の男設定についての考察

 皆様は主人公の設定に「唯一の男性」という物を見掛けた事があるはずです。この設定は非常に便利かつ、昨今の漫画やライトノベルの主人公に有用な設定となっています。

 主人公が女性に囲まれ、男性がいない環境を自然に表せ、主人公の必要性と唯一を出し、特別な存在だと表現できます。


 皆様はこの設定をどう思いでしょうか? 私は「有り」だと思います。

 やはり女性キャラが多い方が目麗しく、キャラを売り出す土台には必須でしょう。勿論、男性キャラを求める声とは相反するでしょうし、男女比率の極端化を良く思わない人もいます。


 さて、この唯一の男性はどうして起きるか、現実的に考えた事はありますか? 作中でその理由を説明されたりもしますが、今回は現実的観点から考えてみてください。

 おそらく、生物学や遺伝学の知識がある方は私と同じ考察をした人がいるでしょう。

 私は伴性遺伝が関与していると考察しました。


 伴性遺伝とは? と思った方もいるでしょう。有名所だと、「雄の三毛猫」です。

 ご存知の方も多いでしょうが、三毛猫は基本的に雌しか存在せず、雄はほんの少ししか産まれません。

 そうです。先述した女性のみの性質なのです。

 さて、何故このような事が起きるのか? これは性染色体に原因があります。

 細かい部分は飛ばしますが、性染色体は性別を決める遺伝子であり、哺乳類は基本的に雄がXY、雌がXXの染色体を有しています。そして三毛猫の遺伝子はX染色体にしか存在せず、XXの場合のみ発現するのです。そのため、Xを一つしか持たない雄に発現しないと言う訳です。

 ではどうして雄の三毛猫が発生するか。理由はいくつか存在しますが、主にクラウンフィルター症候群により、XXYの染色体を持つのが原因です。

 XXYはXが二つあるので三毛猫になる、という事です。


 さて、こうなると、女性のみ男性唯一の主人公を発現させるには、作中の能力がX染色体由来の物であるとなります。

 これなら科学的にも理由付けされますね。


 しかしこれには一つ問題があります。性染色体の異常による場合、確率が八百人に一人と意外と高く、更に先天性の病気……特に生殖機能に異常を持つ人が多いのです。


 つまり、主人公は種無しなのです!


 と、少しふざけましたが、現実的に考えると色々と問題があります。

 そう考えると、悲劇的な主人公補正になりかねませんね。


 先述しましたが、私は唯一の男性設定は、舞台設定として有りだと思っています。

 ですが現実的に考察すると、色々と粗や矛盾が見えてきます。

 細かい事は良いんだ。フィクションなんだから。そう見るのが一番ですね。


 ただ、このように別の視点から設定を考察すると、新しい景色が見えるかもしれません。

 皆様はどう思いましたか? ご意見頂けると幸いです。

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