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現世草子  作者: 弓越イオ
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現世ノ唄ニ誘ワレ

プロローグ的なやつです。


からり、からりと わらいましょ



おかしなうつしよ しのはなし



ごろり、ごろりと ころびましょ



かなしいひとのよ わがみすき



こよいうたうは だれのうた



あやまちおかす つみのうた



ひとをみちびく かみのうた



ふみころされる たみのうた



いきるもののけ そこにいる



きえたくないと ないている




これはとおい うつしよの



まことにあった とのはなし

















やあ。君はどうしてここにいるんだい?



……分からないんだ。それは大変だね。



『変な唄を聴いていたら』?…あぁ、なら、そっか。



心配しないで。その内迎えが来るから



……僕が何者かって?僕はただの守り人さ。



名前は……そうだね、『ミコト』とでも呼んでくれ。



お迎えが来るまでのしばらくの間、僕の話を聞いてくれるかい?

大丈夫。ちょっとした退屈しのぎだから、さ。

誤字、脱字、改善点などのご指摘や、質問があれば受け付けます!

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