生き残ったのは、彼女だけ。
こんにちは。
今まで読んでくださっている方々、ありがとうございます。
後味が悪くなる最後かもしれません。
最終的に生き残ったのは、彼女だけ。
川田百合枝が死んでから一ヶ月が経った。
そしてその一週間後に彼女の元彼の陽太も自殺した。
これで邪魔者はいなくなった。
夕日の遺骨を抱き締めながら、私は微笑む。
これで私達、邪魔されずに、永遠に二人きりね。
生まれてきたときからずっと二人で一緒だった。
初めて離れた瞬間は、別々の職場に就職し、夕日に婚約者が出来たときだった。
そして永遠に離れた瞬間は、川田百合枝にいじめられて夕日が自殺したときだった。
許せない。
私から夕日を奪った二人が許せない。
陽太も百合枝も、どちらにも復讐してやる。
まずは、百合枝からだ。
両親と陽太に色々と吹き込み、百合枝に復讐するように仕向けた。
陽太は、色々とよく働いてくれた。
彼の協力で百合枝を孤立させることに成功した。
両親は、客として百合枝の職場に出向き、クレームをたくさん入れてきてくれた。
本当にありがたかった。
次は陽太だ。
恨みはない。
しかし私から夕日を奪おうとした。
そう思っていた矢先、彼は自殺した。
「……きっと、色んなものに耐えきれなくなったのね。」
葬儀のとき、彼の両親が、虚ろな目で言っていた。
きっと、彼はいい人だったのだろう。
可哀想なことをした。
婚約者が、夕日でなかったら、応援してあげたのに。
「夕日は、誰にも渡さないわ。」
ずっと一緒だったんだもの。
私には夕日しかいないわ。
これからは、ずっと二人きり。
もう、誰にも邪魔されない。
永遠に二人きり。
「もう、心配しなくていいのよ。貴女を独占する人も、貴女を苦しめる人も、みんないなくなってしまったから。」
朝日奈東子、もとい、東藤朝日はずっと東藤夕日の側にいることを誓うわ。
今まで読んでくださった方々、拙い小説にお付きあいいただき、本当にありがとうございます。
後味が悪くなる最後でしたが、これでこの小説は終わりです。
新しいお話を書きたいと考えておりますので、読んでいただけると嬉しいです。




