私の言うことが聞けないの?
今日は。
今まで読んでくださった方々、ありがとうございます。
続きを書きました。
今まで上手くいっていた川田百合枝の人生が、狂い始めています。
様々な思惑が絡み合い、百合枝の居場所はどんどんなくなっていく…。
実家に居場所がなくなっても困らなかった。
職場にもプライベートにも私の居場所があったから。
しかし、それも壊れ始めた。
まずは職場からおかしくなった。
今まで仲良くしてくれていた人たちが急に冷たくなった。
変な噂が流れているらしく、数ヵ月前に自殺した、東藤夕日を私が殺したと言う噂が流れているらしい。
私は殺していないし、今まで言うことを聞いてくれてたのに、なぜ今さら手のひらを返すのか…。
私がいなきゃ何もできないくせに。
本当に使えないんだから。
しかし、これは始まりにすぎなかった。
会社にクレームが入った。
何でも、私の笑顔がお客様のお気に召さなかったらしい。
やたらと笑顔で馬鹿にしてるのか。
そのような電話が入った。
それだけのことで始末書を書かされた。
何で、この計算し尽くしたこの笑顔を、気に入らないと言うのかしら?
この計算し尽くした笑顔と声で、私は多くの人を従えたと言うのに。
あの女以外に、私の言うことを聞かない人間がいるのね。
おかしいわ、私の言うことを聞かない人間はみんなおかしいのよ。
それからますます噂がひどくなり、人殺しで、調子に乗ってる女と言われるようになり、私は孤立するようになった。
嫌だ、孤立するのは。
大学時代を思い出す。
それまで一番だった私が、某エリート大学に入った途端、周りにもっと頭がいい人がいて見向きもされなくなった。
嫌だ。
ちやほやされない人生なんて、何の価値もない、一番じゃないと。
独りは嫌だ。
そもそも、私は東藤夕日を殺していない。
彼女が勝手に死んだんだ。
私は、彼女を孤立させただけ。
私の言うことを聞かないから悪いのよ。
大人しく私の言いなりになっていたら、こんなことになってなかったものを。
でも、いいの。
会社内に居場所がなくなっても、私には陽太くんがいるから。
しかし、悲劇はこれだけに止まらないと言うことを、私はまだ気付かなかった。




