第9話 Epilogue
あれから数日。体調はすっかり元の調子に戻っていた。
実はあのあと、帰宅してから高熱を出して一晩寝こんでしまった。
医者に行ったところ、疲れが溜まっているから安静にしなさい、みたいな事を言われて、翌日には綺麗さっぱり治ったりした。
ただ、気の持ちようとトラウマは別問題の様で、再び自転車登校できるようになるまでは少しかかったけど、もう普通に乗れている。
近所の人から聞いた話だと、あの事故は車体の損傷は激しかったものの、幸いなことに大けがには至らなかったそうだ。
終わってしまえば、ああ、そんなもんだったか、と思えるような事ばかりだった。
(事故の当事者達には失礼だけれども)
とはいっても、私の日々は相変わらず未来予知の様な異物とともにある事は変わらなかった。
*
なんだか色々あったが、結局は気の持ちようなんだな、と思うことにした。
私には、未来予知の様な異物が常につきまとっている。
日々、私の選択、行動の結果を否応なしに見せつけられて、うんざりすることなんていつもだし、落ち込む事だってよくある。
元より、そんなことは誰にだってあるんじゃないだろうか。
後悔というか懺悔というか……、そんな感じ。
でも、考え方ってものは大事で、どうしようもないくらい絶望しても、もしかしたら道があるかもしれない。
言い方は大げさだけど、そう思えるようになった。
ただ、自分だけでそれをやるのは結構大変で。
そんな時は、誰かに頼ってもいいんだな、とも思った。
きっと、なんとかなる。
でも、万事解決だなんて、自分も他人もそんなに万能ではない。
そんなに器用なわけはない。器用ならきっと悩まないし落ち込まない。
でも、きっとなんとかなると思うのだ。
なんとかなれば、きっとこの先もうまく行くと思う。
私は、心からそう思えたから。
終。
どうも、高山和義です。
随分と短い内容なのに、色々とありまして完結までに1年近くかかってしまいました。
その間に語彙力も随分と低下してしまいましたがどうでしょうか・・・?昔の作品を見直すのが怖いです。
結局何言ってんのかわかんねー、ってなるかもしれませんが。結局すべては気の持ちようなのです。うまく行くも行かないも自分の気持ち次第。
病は気から、ってあるじゃないですか、そんな感じです。
最後は自分語りみたくなってしまいました。確かに主人公と自分のクロスオーバーみたいな感じです。といっても自分はこんな前向きではないです。こんな感じであれたらいいなぁという理想成分が随分と入っております。
では、本来の連載に戻るか諦めるか別のを書くか、まだわかりませんが。
またどこかでお会いしましょう。




