姫の能力?
あれから3日たった。ミラは現在お外でシャボン玉の真っ最中だ。全くいくつなんだね君は・・・
ぼんやりそんなミラを眺めていたら、ミラはシャボン玉で不思議なことをし始めた。なんと、シャボン玉でウサギを作り始めたのだ。
「おい!ミラ!お前何してるんだ?」
「んー?何ってシャボン玉だけど?」
「いやっ違うだろ!シャボン玉っていうのは、空にとばすものだろ?その地面のウサギは何なんだ?」
「ウサギ」
「そーゆーこと聞いてるんじゃないの!何でシャボン玉がウサギになってるのか聞いてんの!」
そういってる間に、シャボン玉のウサギは俺の足もとにきていた。透明で輝いているウサギを可愛いと思うやつはいるのだろうか?
「それはねー、私の能力で作られてるから☆」
また訳のわからん答えが返ってきた。どうやらこいつはマジで人間ではないらしい。
「ウサギさん、こないだ私にセクハラしようとしたジジイのところにいってにんじんを口いっぱいに突っ込んできて♥」
「おい、可愛くえらいことをウサギにたのむなっ!」
「なによ~、口ですんだだけいいと思いなさい!本当はありとあらゆるあn」
「もういいっ!それ以上言うなっ!」
さぁ、皆さんはミラがなんていおうとしたかおわかりになっただろうか?わかってしまった人、あとでゆーっくりお話ししたほうが良さそうだな…
ミラの能力は、どうやら全ての物を自由に操ることらしい。さすが神の子だ。どうやらこないだのタンスはそのときに間違えて倒してしまったようだ。
そりゃそうだよな。普通に開けたらタンス倒れないもんな…。
遠くでジジイの悲鳴が聞こえた。どうやらジジイはミラの作り出したウサギの餌食になったようだ。
ドンマイ、ジジイ・・・。
ミラは仕事を終え帰って来たウサギを愛くるしい笑顔で撫でていた。
雲行きがあやしくなってきたので、俺はミラを連れて王宮に戻ることにした。