姫、始動!
俺はとりあえず起きてしまった姫に部屋から出るなといって重い扉を閉めた。そして、ジジイを見るなり殴りかかった。
「おい!ジジイ貴様説明省きやがったな!夫婦ってなんだよ!俺まだ結婚したくないぞ!」
「なんでお前がそれを知っている?まさか、姫が起きたのか?」
「ああそうだよ!起きちまったよ!どうすんだよこれから」
「おおそうか!あの可愛らしい姫が起きたのか!これでわしもあの可愛い姫をもう一度みられるのだな!いやぁ~生きてて良かったー!」
「黙れ!この変態!人の話聞いてんのか?どうするんだってk」
「ドン、ガラ、ガッシャーン」
突然、扉のむこうからもの凄い音がした。
「何だっ!」
「わしの可愛い姫になにかあったのか?」
「お前のじゃねーよっ!」
俺はそうツッコミたかったが、そんなことを言っている場合ではなかった。
中にはいると、なぜかタンスが床に倒れていた。
「お前、なにをした?」
俺がたずねると、ミラはとんでもない答えを返してきた。
「いやぁー、ちょーと着替えたくてタンスを開けようとしたらなんかタンスが倒れてきたー☆」
倒れてきたー☆じゃねーよっ!どうやったらただ開けただけでタンスが倒れてくるんだ?誰かわかるやつがいたら出てこいっ!
「そーか着替えたいのか!ならわしが手伝ってやろうか?」
「なにこのジジイ!きもい!」
「えっそんな・・・・・・」
ジジイよ、それは言われて当たり前だよ・・・
「手伝ってもらうならレオン君がいい!」
「レオン!お前ずるいぞ!」
なんなんだこの二人は・・・そもそも俺はたのまれても手伝わないよ!
あぁ、どうやら俺はこれから毎日胃痛に悩まされそうだ・・・。




