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001

俺は今先祖が過去に住んでいたという瀬戸内海の田舎の屋敷へとやってきた。


【ふう、朽ちているように見えるがもう何百年も前の屋敷が手を離れているのに保っているってことは結構よい作りなのかね~】


なぜこんなところへ来たかというと俺がここを買い取り住むからである。

別に都会の暮らしがーとかそういったものではない、俺がミスを犯して左遷されてしまったのが原因だ。

その話を親にすると過去に先祖が住んでいたところがあるから見てみればと言われ、不動産に紹介してもらい何故か惹かれてしまうものを感じ勢いで購入したのだ。


どんなミスをやらかしたか?

それは昔から俺の性格というかなんというか・・・・何かと興味あることに突っ込んでしまう事に起因する。

ただ、第六感とでもいうのかヤバすぎるものや、これ以上がヤバいっていう感覚はすぐれていたのか一線は越えずに生きてきた。


それが何故か今回はその一線を越えてしまい会社に大きな損失を出だしてしまったので見事に左遷されてしまったわけだ。

しかもその部署には会社の再雇用制度のおじいさんが一人のんびししてるだけの部署ときた。

辞めて再就職も考えたが何故か俺の悪癖が興味をもってしまったのだ。

何かこの左遷先、この屋敷であるのではないか?と


水道は来ていたがそれ以外のインフラはなしだったので不動産と交渉し、すぐ目の前まで電気がきているのでどうにか電線をひいてもらう交渉をしてもらい電気を確保した。

あとは電気工事を依頼し各部屋にLEDシーリングライトやコンセントを設置してもらった。

ガスはもちろん都市ガスなんて無理でプロパンだ。

薪風呂だったがさすがにそこはリフォームして最新式ユニットバスとエコキュートを設置した

こんなド田舎なので光回線は無理だったが4GLTE網なのでまあなんとかなるだろう。


そうこう考えてると俺が頼んでいたらくだマークの引っ越し会社が軽トラに荷物を乗せやってきた。

まあ一人で物も少ないから軽トラで十分だしな。


【お待たせしました真田様、さっそくお荷物を運び入れてよろしいですか?】


真田【はい、よろしくお願いします】


そこまで多くない荷物で自分なりに置く場所をイメージしていたので作業員二人によって20分ほどで運び入れは終了した。

完了のサインを済ませ挨拶をし帰っていく業者。


さてと片づけしますかねと屋敷へと入る。


【・・・に・・・・た】


ん?何だ今のは・・・・気のせいか?

まあ片づけを進めよう。


グゥ~~~。

腹時計が鳴り気づけば日は落ち時計を見れば19時がすぎていた。

しまったな・・食べるものが何もない。

コンビニはないし、確か一番の近くのスーパーの閉店時間が20時・・・今からクルマでいけばギリ間に合うか‥‥

めんどくさいが空腹には抗えない・・・行くとするか。

財布と車のカギをもち出ようとすると


ピンポーン


とインターホンが鳴る。

誰だ・・・・親でも心配できたか?

モニターを見てみると若い女性がいるのだが・・・・知らない子だ。

こんな時間に勧誘とかか?まあ出てみるか。


真田【ハイ、真田です】


??【あの近所に住んでる城之内と言います、もしよろしければなんですがおすそ分けでもと思って持ってきました】


と、城之内さんは鍋を掲げる。

こういのに忌避感はないのでめっちゃありがたい。


真田【今いきますので少しお待ちを】


玄関へ行きカギを解除しガラガラと引戸を開ける。

そこには鍋をもった先ほどモニターに移ってた女性とこじんまりとしたおばあちゃん?がいた。


城之内【はじめまして、ここから200mぐらいかな?下ったところに住んでる城之内玲っていいます】 

   【あと一緒にすんでる私の曾祖母の城之内玲子です】


真田【これはご丁寧にどうも、私の高祖父までの先祖がこちらに住んでいたそうなのでその縁でこの度ここを購入して住む事になった真田幸也といいます】 

  

そう挨拶を済ませると、何故かこちらをジーっと見ていた玲子おばあちゃんが俺の前へ立ち俺の足をガシっと掴み


玲子【幸蔵さんの・・・・やしゃごなんだね・・・うう・・・】


何故かポロポロ泣き出す玲子おばあちゃん・・・・何どういう事?ととまどいつつ玲さんも見るも彼女もわからないみたいでなにやらオロオロしている。

そういえば玲子おばあちゃんは幸蔵といったな・・・確かに俺の高祖父は幸蔵だ。

何故知っているんだ?と聞きたいが、さめざめと泣く玲子おばあちゃんが落ち着くまで待つ事とした。


いつまでも玄関で話をというのも何なので、落ち着いた玲子おばあちゃんと玲さんを家に招き入れる。

移動してると玲子おばあちゃんが【ああ、懐かしい】と言っていたので来た事があるんだな。


まだ片づけ途中の部屋で申し訳ないがソファへかけてもらう。

お茶でも出さなければと思うがそういったものもまだなかったので、映像子に唯一入れてあったオレンジジュースを出す。


幸也【すみません、まだ越してきたばかりでこんなものしかなくて】


玲【いえいえ、ありがとうございます】

 【これ冷蔵庫にいれてもらってて後で食べてください、鍋はいつでもいいので】


そういってもってきていた鍋を差し出してくる。

それでは、後で頂きますと礼を述べ冷蔵庫へしまう。 

さて玲子おばあちゃんに高祖父の事が聞けるかな?と視線を移すと視線が合う。


玲子【よう幸蔵さんに似ておる・・・・】


これを皮切りに玲子おばあちゃんは話し始めてくれた。


玲子【私と幸蔵さんは幼馴染でね、幸蔵さんが私の2個上でよく面倒を見てもらったもんだよ】

  【とてもおおらかで優しい人でね・・・子供ながら恋心をいだいたもんだよ・・】


ここで一つ説明を。

うちの家計はなにかと早婚で子供も結構多い。

なので俺の高祖父と玲さんの曾祖母の玲子おばあちゃんが2歳違いの幼馴染でも何もおかしいことではない。


玲子【そして幸蔵さんが18歳の時だったね、赤紙が届いたのは・・・】

  【任務地が国内と聞いていたから終戦後に無事に帰ってくると信じてたんだけどね】

  【安否がわからないまま行方不明となり死亡したと伝えられんだがね・・・・】

  【間違いだったのか一度だけ幸蔵さんが家に帰って来たのを見た気がするんだよ】

  【その後に会うことはなかったので見間違いだったんだろうね】


そう語ってくれた後にまたポロポロと涙を流しうつむいてしまったので玲さんがあやすのをだまって見届けた。

追っついた玲子おばあちゃんがそろそろ御暇しようかね、お邪魔したねと言うので、高祖父の事が効けれうれしかったですと答え、もう遅いので家まで送るといったが近いし大丈夫だよといわれたので玄関先まで送り別れた。


ふう~と一息つくとグ~とお腹が鳴りだす。

そういえば腹減ったとこに来たんだったなと、もってきてくれてたねべを冷蔵庫から取り出す。

中身はひじきという海藻を油揚げ、人参大豆などと一緒に煮た郷土料理だ。

昔祖母がこれ作ってくれてウマかったんだよなー。

せっかくなのでレンジじゃなくコンロに鍋を置き火をつけ温める。

ジュ~といい音が鳴り温まったのでありがたく頂く。

俺は下戸なのでこういう時酒が飲める人はこれをツマミにしてのむんだろうな~と思いつつおいしく頂く。


たくさんくれてたので残り物はタッパへと移し鍋などを洗いマッタリ時間だ。

だけど今日は色々あったのでえ何か寝そうなのでこだわった風呂を堪能し今日はすぐに眠りにつくこととした。



時間の隙間でちょこちょこ書いて1話3000文字~あたりで投稿する超不定期投稿となりますが、おもしろい、次回が気になるなど良いとおもったらブックマーク、画面下のポイントを入れて応援お願いします

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