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詩ですⅡ

唄い踊る -うちに在るものを見つめる-

作者: みなはら


言の葉の魔力を感じることがある


何も書けなくなることがある



言葉を書くことしかできないと


言葉を書くことしかしたくないと


言葉しか出来ることがないと


そう信じて想うにもかかわらず……



現実に満足しているからだと


そう思って生きてきたときがある


だから書く言葉がないのだと



生活に日々に埋もれたわけではなく


満足のなかに十年以上も生きていた


書く言葉が無いことにも気づかなかった



一生懸命に生きていた


手を繋いだひと


手の中にあるもの


幾つもの大事なもののために



手が掛かることの不満ではなく


手を掛けることができる満足感と


懸命に日々を過ごす達成感と


共に生きる連帯感や信頼と


その流れの中で居た時と場所


そこに書く言葉は居なかった気がする



言の葉は現れては消える


言の葉への想いも同じように


蜃気楼のように生まれては消える



そう感じるのだ


決して無くなりはしないのだけれど




少し前に酷く体調を崩した時


回復の兆しが見えた今


ふと感じることがある


あの憔悴した体調のなか


言の葉は自分の中に無かったと



普段なら泡沫のように生まれ消えるもの


何かの最中や


一息ついたとき


とりとめもなく現れる想いも言の葉も


その時にはまったく止まっていたと




いまふとおもいついたこと



ことのはもおもいも


消えたりはしない


形が変わるだけ


見え方が変わるだけだと



ことのはやおもいは


きっといつも唄い踊るのだ


形は違うけれど


それはきっと命や魂そのものだから



自らのため共にいるもののため


あるいは繋がりを感じるもののために


想いは唄い踊る



言の葉という形をとらずとも


ひとはきっと


いつも唄い踊っている



懸命に日々を生きるときも


心や躰が苦しさに喘ぐときも


怒りや悲しみに張り裂けそうなとき


空虚さ無力さを感じる脱力のときも



様々な想いを抱える


言葉にならないときでも


ひとはきっと内に在るものを


何かしらの形で表しつつ


いつでも唄い踊っている



想いを感じ


響きを受け


心を返し


その交わりとともに


響きあい唄い踊る




ひとはきっと


自らの想いを見つめ


気づきを得て


自らの心を見つけ


唄い踊るのだ


自らの生きる形で


ときに言の葉という想いで



自らが終わるまで


それはつづき


響きを残し


残されたものは


他者へと響き


交わり繋がりが広がる



きっとそれは


形を変えながら続く


ひとの想いは残る


心は唄い踊り続ける



たとえそれが一握の砂の如き言の葉や


たとえわずかな残り香の如き想いだとしても




唄い踊る


ひとのこころがつづくかぎり



言の葉を綴る


ひとのおもいのあるかぎり






-余談-

低調なときに勢いで今書いたものです(^_^;)←即興というにはもたついた書き方ですが(笑)



余力の無いときなので、感想のお返事えらく遅れるかもしれません。←感想いただければですけど(^_^;)



読んでいただきまして、どうもありがとうございました(●´ω`●)



-追記-

書き上げたのは早朝でしたが、

時間が合わず、投稿の都合がつかなくて、

実際の投稿は今となりました(^_^;)←具合の良くない時の新たな繁忙期の始まりはキツいですね(・・;)


世の中はいろいろと荒れ気味のようですが、

みなさまの安らかな創作の日々と、安らげる日常をお祈りいたします(●´ω`●)


それではまた、お元気で~(^人^)♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私もちょうど最近かなり忙しく、あまり心に余裕がなく、まだその時間がしばらく続きそうな今日この頃ですが、みなはら様が書かれている通りで、こんな時でも本当にもういろんな思いが身体の中を、心の中…
[良い点] >手が掛かることの不満ではなく  手を掛けることができる満足感と  懸命に日々を過ごす達成感と  共に生きる連帯感や信頼と  そんな忙しなくも満ち足りた暮らしの中では形をなすことはなくと…
[一言]  満たされ出ない言の葉も、伝える相手を自分に向けているからで、誰かに伝える必要なれば次々出て来る喜び満ちた言の葉に、伸びた枝芽に華咲かせ、唄い踊りて花散らし、枯れた気にもなれば種を飛ばし蒔く…
感想一覧
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