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第1話 大きな存在
俺は妹が大切だ。
妹の存在は俺にとって大きなものだった。
なぜなら、両親を早くになくしてしまった俺は、妹と二人でずっと支え合って生きてきたからだ。
だから、妹と過ごすなにげないその日常が、俺にとってかけがえのないものだった。
それなのにある日突然、妹は電車にはねられて死んでしまった。
何の前触れもなく。
俺は生きる気力をなくしてしまいそうだった。
でも、幸いな事にやるべき事があったのだ。
その日から、俺の夢に妹が出てくるようになったのだ。
「お兄ちゃん、仇を討って。私は騙されたの」と悲しそうな顔で言いながら。
俺の妹は、はめられた?
そうだとしたら俺は許せなかった、妹を追い詰めた奴が。
どうして妹がそんな目に遭わなければならないのだ。
何の罪もない妹が。
だから、俺はそいつを突き止めてやろうと思った。
「俺が絶対お前の無念を払ってやる」
俺は妹の墓にそう誓った。




