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妄想


 アリアの説得?のおかげでバスに乗り込む事を反対する者はいなくなった。


「さぁ、中に入れてくれ。

 早く!

 ほれ、焦らすじゃない!

 ほれ!

 早く〜!」


何かいやらしく聞こえるのは俺だけ?

アリアがかなり急かしてくる。


仕方がないので扉を開いてアリアをバスの中に入れる。


アリアが階段をゆっくり登っていく。


すぐに運転席に入ろうとするが、運転席は俺以外は入れないようになっているので、見えない壁に阻まれて中に入ることが出来ない。


アリアは力で何とか入ろうとするが女神様の結界はそう容易く突破する事は出来ない。


アリアは運転席を諦めてバスの中に入っていく。


次に運転席のすぐ真後ろの席に興味を持つが、今度はソフィアさんが邪魔をする。


「ここは私の席です。

 例え姫様にだって譲る気はありません!」


ソフィアさんが凄い剣幕でアリアを押し退ける。


うーん、いつの間にあの席はソフィアさん専用になったのだろか‥。


一瞬悩んだがソフィアさんにはかなり好感を持っているので良しとした。


そうなると自ずとソフィアさんの座席の後ろの席にアリアは移動する。


座席に飛び乗ると別世界の椅子に驚愕する。


「なんじゃ、この柔らかさは!!

 メチャクチャ気持ちいい!!

 コレ欲しいなぁ‥。」


アリアは椅子をかなり気に入ったのか座席に頬擦りして感触を楽しんでいた。


このままでも良かったが一応リクライニングのやり方を教える。


「なんじゃ!

 何で倒れたのじゃ!

 まさか、ヌシ‥

 ワシを襲う気か!

 こんな陽が高いのに‥。

 ワシはこんな容姿だから誰にも相手されないからのぉ‥。

 初めてじゃから優しくしてくれ‥。」


目の前でエロいエルフが変な事を言い出す。


「ちょっ、変なこと言うなよ!

 ソフィアさんが怒り出しただろ!!」


俺は妄想に入ったアリアに抗議を入れる。


「そう遠慮するな。

 ワシこう見えて床上手じゃ‥。

 秘薬をもってすればハイエルフのワシとお主の子供も産めるはず。

 ほれ、はよ服を脱げ。」


アリアが襲いかかってくるのであった。

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