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体当たり


ナビを見なくても肉眼で馬車が確認出来るまでの距離に近づいていた。


「葵さん、馬車の方は騎士が防戦一方みたいだよ。どうしようか‥一旦止まってから盗賊に逃げるように言う?」


「はぁ?相手は盗賊ですよ。悪人に情けは無用です。さぁ、このまま轢き殺しましょう!」


葵さんの考えは変わりそうにないようだ。


仕方がない、これも人助け。

斗馬はスピードを緩める事なく盗賊達に突っ込んだ。


ドドン!

鈍い音が響く。

すぐにブレーキをかける。

キキッーーー。

バスが止まった。


砂煙が上がって良く見えなかったが、だんだんと視界が良くなり、目の前には盗賊達が横たわっていた。


「葵さん、盗賊達は?」


「チッ、全員生きてます。まぁ、手足が折れてもう何も出来ませんがね‥。」


今、舌打ちしたよね?

本当に殺す気だったのかな‥。


とにかく馬車の人達は無事かな?


出来ることなら、このまま立ち去りたいのでバスからは降りずにUターンして馬車まで向かう。


馬車の方までノロノロ向かうと、馬車を守っていた騎士が剣を構えている。


「チッ、コイツ助けてあげたのに剣を向けてますよ!」


葵さん、ドンドン口が悪くなっているような‥。


「仕方がないよ。いきなり見たこともない物体が体当たりしてきたのだから。」


「それにしても失礼ですよ!!」


葵さんは怒り心頭だった。


「とりあえず挨拶だけして立ち去るよ。下手に助けて、厄介ごとに巻き込まれるのは異世界ものではテンプレだからね。」


「えー、もうすぐに立ち去りましょうよ。」


「まぁまぁ。」


何とか葵さんを説得して、バスのマイクに握るのであった。

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